新米パパのための新・沐浴講座! 赤ちゃんとのコミュニケーションに欠かせない
2020/04/01
実践編
沐浴をはじめよう!
たっぷりの泡で顔までしっかり洗う。ガーゼは使わず手でやさしく全身洗浄。その後は頭からシャワーをかけて、赤ちゃんの全身を洗い流す。沐浴後すぐやることは、今や「おむつ」ではなく5分以内に「保湿」が常識!
STEP1 顔を洗う
「たっぷりの泡」で「手」を使って洗うのがコツ。赤ちゃんのTゾーンは皮脂量が多い。よく泡立てた洗浄剤を使って、手のひらでやさしく泡洗顔する。ゴシゴシ洗っても汚れは落ちないばかりか、肌を傷つけ、大切なうるおい成分まで奪うことに。
実は……ガーゼで拭うだけでは皮脂を落としきれず新生児ニキビの原因に!
STEP2 頭を洗う
頭皮には体の10倍の皮脂腺が集中している。オールインワンタイプの洗浄剤では皮脂を落としきれないことも。ベビー用の頭髪専用シャンプーを使い、指の腹で頭皮をやさしくマッサージするように洗う。もっとも皮脂分泌の多い大泉門もためらわずにしっかり洗おう。
実は……石けんで洗うと髪の毛にカスが残りがちなのでおすすめしない。
STEP3 体を洗う
ひざの上かベビー用スポンジマットの上で洗う。石けんや液状の洗浄剤を使う場合は、洗面器で事前に泡立ててから「手」でやさしく洗うのがコツ。手を使えば首・股・手足のくびれ・耳の裏など、隠れている部分も洗い残しがない。
実は……ガーゼは目が粗く肌を傷つけるので×。たっぷりの泡で手を使って洗う。
STEP4 洗浄剤を洗い流す
頭からシャワーをかけて洗浄剤をしっかりと洗い流す。汚れと洗浄剤が肌に残ったままだと、かゆみやブツブツの原因になりやすい。シャワーの温度は38〜39℃くらい。ソフトな水圧で、首・股・手足のくびれ・耳の後・わきなども忘れずにすすぐ。
実は……ベビーバスの中ですすぐやり方は肌トラブルの原因になるので×。
ケア編
すぐに保湿しよう!
STEP5 水分を拭き取る
タオルはやわらかい感触のものを選ぶ。ゴシゴシと拭かず、ポンポンと軽くたたくようにタオルに水分を吸わせる。くびれなどに水分が残っていると皮膚がふやけ、湿疹の原因になるのでしっかりと。鼻と耳は、外側と入り口を拭くだけでOK。忘れず手足の指の間なども。
実は……耳と鼻の中のめん棒での掃除は、皮膚を傷つけ感染しやすいので×。
STEP6 保湿ケア
大人でも入浴後10分すると急激に肌の水分量が減少する。皮膚が薄い赤ちゃんはもっと早く水分が蒸発するので、5分以内に保湿ケアを。たっぷりの乳液を「上から下へ」の一定方向で、手のひら全体で押さえるようにぬる。逆なでは肌表面の角質層がめくれ上がるので×。
実は……沐浴後、すぐにやるべきことは、オムツよりも保湿ケア!
STEP7 おむつ・着替え
赤ちゃんは体温が高く、新陳代謝も活発なので、大人より1枚少ない服の枚数で。風呂上がりの靴下は必要ない。手足から熱を放出しているので、靴下をはかせると体温が上がって汗をかき、湿疹やあせもの原因に。赤ちゃんの足は冷たくてもOK。
実は……服は汗が引いてからとよく言われるが、汗をかいていたら温めすぎ。
STEP8 湯冷まし
湯冷ましは、沸騰させた後に水道水のカルキを抜くために5分以上は煮立たせ、人肌に冷まして作る非常に手間がかかるもの。おっぱいやミルクでもまったく問題ない。もし与えてみて、飲みたがらないようであれば無理に飲ませる必要はない。
実は……沐浴後の水分補給は、おっぱいやミルクで充分OK!
Illustration >> MAKOTO HIRASAWA
Text >> MIKAKO HIROSE
FQ JAPAN vol.21(2011年冬号)より転載
※2014年5月15日に公開した記事のリメイクです。