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基礎知識

沐浴から離乳食、寝かしつけまで総まとめ! 乳児期に“パパができる”14のこと

6 スキンケア
赤ちゃんの肌を
乾燥&トラブルから守ろう

スベスベ&ぷるぷるで理想的に見える赤ちゃんの肌。でも、実はとてもデリケートだ。生まれてすぐの赤ちゃんは、皮脂分泌が活発で脂漏性湿疹ができやすい

一方、生後3ヶ月を過ぎる頃からは皮脂量が激減し、乾燥気味になってしまう。乾燥肌になるとバリア機能が低下し、痒みやアトピーなど肌トラブルの原因になることも。赤ちゃんの肌を健やかに保つためには、スキンケアが重要なのだ。

スキンケアは、汚れを落としてしっかり保湿するのが基本。入浴後や食後など、清潔にした後にこまめに保湿してあげよう。夏はさっぱり使えるローション、冬は保湿性の高いクリームや乳液がオススメだ。


7 ベビーマッサージ
たくさん触れ合うことで
“育てやすい”赤ちゃんに

ママ向けのクラスに加え、十数年前からパパ向けのベビーマッサージクラスを開催してきた助産師の直井亜紀さん。「今の子供たちは、親から歌ってもらう経験が少ない世代。でも昔も今も、子供はパパやママの歌声が大好きです」と話す。童謡を口ずさみながら、赤ちゃんの体を触って遊ぶベビーマッサージは、直井さんいわく「お手当」だという。

「肌と肌の触れ合いによって信頼関係が築けますし、いっぱい触ることで赤ちゃんの気持ちのいい場所や手加減、あやしかたのコツも分かってきます。ぐずったときの接し方なども分かるので、『育てやすい』と感じるパパ・ママが多いですね」。

ベビーマッサージ=お風呂上がりのイメージがあるが、「いつでもOK」と直井さん。「例えば、おむつ替えで一曲、お洋服を着替えたら一曲という感じで、親子で楽しみながらやってみてください。自作の歌でもOK。パパの大きな手で触られるだけで赤ちゃんは安心するので、思いきり触ってあげてましょう」。

● CD「あかちゃんのうた~手遊びとわらべうた」
子守唄やわらべうたに魅了された直井亜紀さんが監修・制作した、赤ちゃんが喜ぶ歌を集めたCD。ベビーマッサージや手遊びに活用できるあやし歌や子守歌を、優しい歌声とともに収録。

● やってみよう!「 ららら・ぞうきん」
ベビーマッサージでよく使われる代表曲の1つ。「らららぞうきん、らららぞうきん、らららぞうきんを縫いましょう」と歌いながら、両手でTの字を描くように、あおむけに寝かせた赤ちゃんのお腹から胸、胸から手に向かってさする。赤ちゃんとしっかりアイコンタクトをして、思いっきり撫でよう。

「チクチク、チクチク、チクチク、縫いましょう」と歌いながら、赤ちゃんの体を両手でツンツンする。歌は4番まであるので、YouTubeなどでチェックして、振り付けを変えてみよう。

教えてくれた人

直井亜紀さん

助産師。一般社団法人ベビケア推進協会代表理事。内閣府特命担当大臣表彰受賞。産後ママや育児支援活動を活動の軸とした「さら助産院」を2009年5月に開業。ベビーマッサージ+育児講座+体重測定+ママ友(パパ友)づくりをセットとした「ベビケアクラス」が人気。


8 写真撮影
パパは、家族の貴重な
瞬間を残す記録係

毎日の家事・育児に追われがちなママは、ゆっくり写真を撮る余裕がない。とくに新生児期は、慣れない育児と寝不足で、写真どころではない場合も。

しかし、赤ちゃんの成長は待ってくれないし、授乳や抱っこなどのシーンもこの時期ならではのもの。今しかない貴重な家族写真を撮るのは、パパの仕事だ。そして、撮影した写真はぜひプリントして飾ろう。子供の自己肯定感を向上させる効果が期待できる。


9 家事
家事を担うことで、
ママの心身的負担を軽減

おむつ替えや授乳など、赤ちゃんのお世話に関わるものだけが「育児」ではない。洗濯・掃除・料理などの家事を行い、忙しいママの負担を軽くすることを「間接育児」という。

毎日の家事を効率よく回すためには、ドラム式洗濯乾燥機、食洗機、掃除ロボットなど、最新家電を活用するのも手。時間がないときは、外食やレトルト食品、家事代行に頼ったっていいだろう。大切なのは、家族が笑顔でいられることなのだ。


10 読み聞かせ
赤ちゃんの反応に
一喜一憂しないこと

まだ会話のできない赤ちゃんに、どう言葉をかけていいかわからないというパパも多いはずだ。「絵本があれば、そこに書いてある言葉を読むだけでいい。絵本の言葉を借りて、赤ちゃんに語りかけることができるんです」。そう語るのは、絵本読み聞かせ講師の上甲知子さん。

小さな赤ちゃんはわかりやすい反応を返せないことも多いが、それでも続けることが大切、と上甲さん。「赤ちゃんの反応を大人の勝手な解釈で判断し、一喜一憂しないようにしましょう。無表情でも、心は動いているかもしれない。信じて、読んであげましょう」。

赤ちゃんの成長は早い。同じ絵本でも、成長に伴って反応は変化する。「このページに興奮するようになったとか、同じ絵本を読みつづけることで、目に見えない心の成長を感じられるはずです。それは、親だから気づける変化ですし、親としての喜びにも繋がります。ぜひ、おもしろがって観察してみてください」。

父親にオススメの絵本6選

●きんぎょがにげた
福音館書店/作・絵:五味太郎
「字も大きく、言葉も少ないので読みやすい。絵本の中の金魚を、赤ちゃんが探して指を差すようになるなど、意外に早い段階から一緒に楽しめます」

●ままです すきです すてきです
福音館書店/作: 谷川 俊太郎/絵: タイガー立石
「言葉が出る頃から読んでほしいしりとり絵本。奇妙でシュールな絵なのでママはあまり手に取らないかも。そういう分野をパパがフォローしましょう」

●うたえほん
グランまま社/絵:つちだ よしはる
「誰もが知っている童謡が満載。見開きページに一曲分の歌詞、楽譜、絵が載っています。赤ちゃんをお膝に乗せて、たくさん歌ってあげましょう」

●おならうた
絵本館/原詩: 谷川 俊太郎/絵: 飯野 和好
「うんち、おなら、おしっこなど、“下ネタ系”の絵本は、苦手というママも多い。でも、子供は安易に喜んでくれるので、パパにぜひ読んでほしいです」

●原寸大 どうぶつ館
小学館/著:前川 貴行/監修:成島 悦雄
「動物の写真は、意外と好きな赤ちゃんが多い。原寸大で迫力ある絵本なので、ページをめくるだけで楽しい。小学生になっても楽しめます」

●ぷちぷち
アリス館/作・絵:ひろかわ さえこ
「“ぷちぷち”“ぽっこぺっこ”など、赤ちゃんが大好きな、耳で聴いて心地良い音で展開していく絵本です。読んでいる方もなんだか心地良い気分になります」

教えてくれた人

上甲(じょうこう)知子さん

絵本読み聞かせ講師。1972年生まれ、神奈川県南足柄市在住。3人の子供を育てながら、地方公務員として21年間勤務。とある出会いにより「絵本で子育て」を始めて17年。誰でも簡単にできる「絵本で子育て」を全国各地で伝える。

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