良いパパには”遊び心”が必要! 大人が子供から学ぶべきことって?
2019/05/03
15年ほど前、アメリカの論文誌で、「大人になると遊び心が失われる」というテーマが取り上げられて話題になった。もしかすると、大人になった今こそ子供たちから教わることが多いのではないだろうか? パパが遊び心を取り戻すためにあえて「幼児化」する。その5つの方法を紹介しよう。
私たちが生きる現代は、政治的な混乱も多く、経済的にも不安定な時期が多い。さらに、AIの急速な進化による仕事の喪失を考えると、大人たちが遊び心を忘れてしまうのも仕方ないかもしれない。しかし、それでも成熟した大人であれば、心に余裕を持って楽しく振る舞うことが求められる。
そんなときは、小さな子供たちを参考にしてみるのはどうだろう? 4歳くらいの子供というのは、この世界の厳しさをまだ知らず、最も遊び心に満ちた存在だ。彼らを見習って、外で遊んだり、友達とちょっとした勝負事したりしてみよう。恥じらいを捨てて、童心に返るのだ。では、大人たちが「幼児化」するためには、どうすればいいのか?
外に出よう
Google本社みたいに、オフィスに滑り台があるような職場で働いているのでもない限り、大人になってからも遊び心を忘れずにフレッシュでい続けることは難しく、日々のほとんどは仕事、通勤、睡眠時間に費やされてしまう。
しかし、だからといって外に出かける時間が全くないというわけではないだろう。海の近くに住んでいるなら、セーリングをしにいってみるといい。公園が近いならランニングがいいだろう。釣りや乗馬、スケートボードに、ダイビング。スキーにサイクリング、散歩やハイキング、パラグライダーも。ちょっとした面倒くさささえ乗り越えてしまえば、世界は楽しみに満ちており、あなたの思いのままなのだ。
スマホを切る!
小さな子供たちはスマートフォンやタブレットを持っていない。ノートパソコンやiPadだって持っていない。だからこそ、彼らの生活は充実しているのだ。ソーシャルメディアに没入したり、アプリに一日を費やしてしまうこともないし、自撮りという強迫観念にも囚われていない。ほんの数時間でもいいからスマートフォンの電源を切ってみよう。最初は禁断症状が出てしまうかもしれないが、あなたの内なる子供心を目覚めさせるにはそれが一番なのだ。
言いたいことを言おう
言いたいことをハッキリ言うのをためらわず、感情に正直になること。子供たちは楽しいときも、悲しいときも、それをしっかりと表明する。
「もう疲れた」「元気だよ」と子供達は、そう感じたらすぐに発言する。じっと我慢して、親が状況を改善してくれるのを待っているなどということは決してない。大人たちも、時にはこれを見習うべきなのだ。
FOMO(フォーモ)を
克服しよう
やりたくないことなのに、それをやってしまったという経験は誰にでもあるだろう。現代病とも言えるFOMO*に苦しむ人も非常に多い。しかし信じてほしいのは、誰もあなたがパーティに参加したかどうかなどということに注目していないということだ。
24時間気を張り続ける必要はない。適度に休息し、家族のために時間を使う余裕を持とう。小さな子供たちはいつだって楽しいことを見極めている。やりたくなければ、やらない。それが子供の強さでもあるのだ。
* Fear of Missing Outの略。直訳すると「見逃す恐怖」。自分だけが楽しいことを見落としたり、周囲から取り残されているのではないかという不安や焦りを感じ、たえずSNS等をチェックしてしまう症状のこと。近年米国で話題になっている。
自分を第一に考える
子供たちは自分を最優先するエキスパートだ。特に睡眠に関しては、ぜひ大人も見習ってほしい。しっかりと睡眠をとることはリフレッシュにつながるし、子供が生まれた後に奪われた睡眠時間を取り戻す権利があなたにはあるのだ。
創造力を解放すること
ごっこ遊びや、砂場遊びをする子供たちを見れば、彼らがいかに創造力にあふれているかを知ることができるだろう。
予算報告やプレゼンの準備に追われている大人たちも、例えば大人用の塗り絵をやってみることで創造力を取り戻すことができるかもしれない。陶芸や吹きガラス、折り紙もいいだろう。それらの芸術的な行為が創造力を刺激し、退屈なスプレッドシートからあなたの脳を解き放ってくれるはずだ。
TEXT:Samantha Burke
兄弟誌FQ UKより転載