人々の生活を変える配送サービス革命が始まるらしい
2017/09/21
「宅配便の受け取りのために何時間も家で待っていられない……」「子供を寝かしつけたあとに鳴るドアチャイムにイライラ……」子供を持つ親なら、こんな経験があるのでは? 実は、そんな荷物受け取りのストレスをなくす、夢のような配送サービスが始まりつつあるという。
人々の生活を変えるかもしれない、革命的な配送を実現するのは、ヤマト運輸とディー・エヌ・エー(DeNA)が開発した「ロボネコヤマト」という最新宅配サービス。「ロボネコデリバリー」サービスは、車内に保管ボックスを設置した電気自動車が指定の受取場所に荷物を運んでくれるというもの。スマホで場所と時間を指定すれば、10分刻みでその場に届けてくれるというのだ。すでに実用実験が湘南地区から始まっている(2017年4月~2018年3月)。実用実験では有人だが、ゆくゆくは自動運転技術を取り入れ、無人で配送を行う。
屋外・冷蔵・冷凍もOK!
行楽シーズンにも便利
最寄駅や会社など、対象エリア内であればどこでも受取が可能。冷蔵や冷凍品にも対応している。例えば外出先の公園の近くで食品や飲み物を受け取って、そのままピクニック気分を味わうこともできる。荷物が多くなりがちな花見や運動会シーズンにもピッタリだ。
また、今回の実用実験ではECサイト「ロボネコストア」も同時にスタートしており、地域のアクセスが不便な加盟店(食品スーパー・ドラッグストア、地元商店、飲食店など)から商品を購入し、「ロボネコデリバリー」で受取が可能だ。
配送までの手順
① クロネコメンバーズに加入し、配送方法選択画面で「ロボネコデリバリー」を選択
② 配送時間枠(なんと10分刻み!)と受取場所(屋外もOK!)を地図から指定
③ 到着の3分前に登録電話番号に連絡が入る
④ ロボネコ車両が到着
⑤ 送付されたメールに表示されているバーコードを車内のリーダーに読ませるか、記載された4桁の暗証番号を入力
⑥ 保管ボックスの鍵が解錠され、中から荷物を取り出す
⑦ ボックスと車両の扉を閉めれば完了
これなら何時間も荷物を待つことなく、自分の好きなタイミング、好きな場所で、さっと受け取りが完了。子供の眠るタイミングやゴキゲンにヒヤヒヤすることもなくなりそう。
実用実験ではリピート率4割超
今後は対象エリアも拡大予定
2017年4月の実験開始から半年、すでに体験者のリピート率は4割を超えている(9/11現在)。対象エリアも辻堂などが新たに追加された。
多様化するニーズに新たなテクノロジーで応えようとする今回の試み。実用実験で明らかになった課題をクリアし、更に高品質なサービスに改良される予定だ。2018年を目処に、一部の配送区間における自動運転の導入を予定している。実用化と、対象地域の拡大が待ち遠しい。