注目ブランド キーパーソンインタビュー#02:キッズツー
2013/11/08
FQ JAPANでは、皆さんのかわりに、注目の育児ブランドのキーパーソンに、ブランドの成り立ちやコンセプト、今後の展開についてインタビューを実施しました。
注目ブランド
キーパーソン・インタビュー
in BABY & KIDS EXPO 2013
父親たるもの、我が子に与える育児アイテムは、デザイン、コンセプト、ビジネス展開……とにかくこだわって選びたい!? FQ JAPANでは、皆さんのかわりに、注目の育児ブランドのキーパーソンに、ブランドの成り立ちやコンセプト、今後の展開についてインタビューを実施しました。期間限定、連載企画でお届けします!
#02:Kids II[キッズツー]
マネージング・ディレクター
スティーブン・ペンシーニ氏
── まずは、ブランドのバックグラウンドから教えていただけますか?
キッズツーがスタートしたのは、40年前の事。現在は、プライベートのビジネス=家族経営でビジネスを行っています。
── 世界中で多くの商品が販売されているように見受けられるんですが、何カ国くらいで取り扱いがあるのでしょうか?
世界中にある比較的大きなマーケットでは、ほぼ取り扱っていると思っていただいていいですよ。オフィスはアメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、南アフリカと日本、さらに香港と中国にもあります。商品を取り扱っている国は、大体70~80ヶ国くらいにはなるんじゃないでしょうか。
── ちなみに商品ブランドは、いくつありますか?
キッズツーのオリジナルブランドは5つあって、それが「ブライトスターツ」、「インジェニューイティ」、「コンフォートハーモニー」、「タギーズ」、「オーボール」。あとライセンス・ブランドも2つ展開していて、「ベビー・アインシュタイン」、そして「ディズニーベビー」です。中でもメインブランドは「ブライトスターツ」で、知育玩具やバウンサー、ジムのような商品まで、幅広い商品展開を行っています。キッズツーが参入して時間が経過しているマーケットでは、「ブライトスターツ」の商品は、かなりのシェアを獲得していて、ユーザーの認知度も結構高い……いわばベビートイで一番売れてるブランドなんですよ! 玩具トータルではさすがにトップではありませんが、ベビートイでは「ブライトスターツ」が一番売れているんです!! もちろん参入後、歴史の浅い日本のようなマーケットでも、是非認知度を高くして、ナンバーワンのブランドになりたい、と思ってます。
── 日本のマーケットについて、本国アメリカではどのように捉えていらっしゃるのでしょうか?
我々は、「フォーカスマーケット」というものを設けています。もちろん本国ですから、アメリカがナンバーワンなんですけど、日本マーケットも大事にしていて、もちろんフォーカスマーケットとなっています。2008年に参入しましたが、他社みたいに入ったり出たりせずに、本当に日本で頑張りたいと考え、売り上げが伸び悩んでいても、ずっと撤退せずに頑張ってきたからこそ、成長できたのです。あと2年後には、さらに2倍くらいには成長していたいですね。
キッズツーは、日本のマーケットを本当に大事にしていて、パッケージに関しても、「オーボール」をはじめ日本語にローカライズしています。本気で、日本でブランドを育てたいと思ってるんですよ。そもそもオーボールは、日本ですごく人気のある商品だということが分かっていたからこそ、会社を買収して日本の市場に投入したんです。
── なるほど。オーボールを買収したのはいつごろの事ですか?
2011年の中旬ぐらいですね。
── ちなみにキッズツーが販売されている世界中のマーケットの中では、日本マーケットは売り上げで何番目くらいなんですか?
キッズツーのブランド全体で言えば、今は5番目くらいですね。
── では、オーボールだけだったら、どうでしょう?
間違いなくナンバーワンです。今はキッズツーの中で、オーボールは3番目に売れているブランドなんですが、それだけに日本マーケットのキッズツー全体の売り上げをアメリカ、カナダについで3位にまで伸ばしたいと考えていますです。
── 繰り返しになりますが、「オーボール」が日本で一番売れていたからこそ、キッズツー日本進出の足がかりとして買収したということなんですね。
その通りです。日本で成功するなら、ひとつのブランド(オーボール)がヒットすれば、他のブランドも広がると考えたんです。広告展開についても、オーボールの広告でもブライトスターツにつなげたり、逆にブライトスターツの広告で、オーボールにもつなげるようにしています。
── 話は変わりますが、「キッズツー」というブランド名の由来を教えてもらえますか?
英語ではいろんな意味があるんですけど、「ツー(II)」の意味は、数字の「2」もあるんですが、「私も(too)」という意味もありますから、「キッズツー」は、「私たちも(子供なんです)」というニュアンスもあります。楽しく仕事するという意味ですね。それで、あえて「ツー」にはローマ数字を使っています。
── 最後の質問ですが、キッズツーの商品は基本的に「遊びのアイテム」が多いですよね? 「遊び」といえば、やはりお父さんの役割だと思うんですが、キッズツーとしては、特にお父さんにこんな風に遊んでもらいたいとか、お父さん向けの視点で商品開発していたりするんでしょうか?
キッズツーの中にはさまざまなブランドがありますが、やはりまず思い浮かぶのは「オーボール」ですね。お父さんは、スポーツやアクティブな遊びが大好きなので、いろんな遊び方もできるオーボールはぴったりですよね。
あとちょっと話が「遊び」からは逸れるかもしれませんが、例えば「授乳用の枕」のようなお母さん向けの商品も、我々は“お父さんたち”にこそ広めなければ、と思っています。こういう商品が、お母さんやお子さんには大事なんだと理解して欲しいんですね。ですから我々が、父親向けの「FQ JAPAN」にこうした商品を掲載して欲しいと考えるのは、お父さんがこれを読んでお母さんやお子さんに何が必要かを分かって欲しいから。買い物に行くときに、どの商品を買わなければいけないか、お母さんと共有できることが大事ですからね。
── 是非今後も、「FQ JAPAN」をどんどん活用していただければと思います。今日はありがとうございました!
“Having a Ball”とは?
こちらも「Kids Ⅱ」から発売されている、ボールで遊ぶ大人気シリーズ。「おもいっきり楽しむ!」という言葉の意味通り、世界中の子供がボールに夢中になっている。
(写真右)
Roll&Chase Bumble Bee
¥2,999
まんまるなミツバチが、効果音や軽快な音楽とともに多方向にゆらゆらと傾き、起き上がりながら、赤ちゃんの興味を引きつける。側面の光るボタンを押せばそれぞれに異なるメロディが流れ、たくさんの色や形、数字と触れあえる。
(写真中)
Roll&Pop Fire Truck
¥3,999
穴からボールを投入すれば、消防車は楽しいメロディを鳴らし、ライトを点滅させながら動き出す。走りながら「ポンッ」と次々飛び出すボールに子供たちは大はしゃぎだ。ABCのボタン付きで、アルファベットも一緒に覚える事ができる。
(写真左)
Tropical Fun Drop’n Spin
¥4,699
葉っぱの上に、ボール(ココナッツの実)をセットし、てっぺんのサルの頭を押すとボールがコロコロと落ちて来て、下にいるカバかワニどちらかの口の中に! 楽しい効果音や音楽、ボールの動きと共に、夢中になって色や動物を覚えることができる。
oball
2in1 Roller
\2,310
ゴロゴロと転がして遊べるローラータイプのオーボール。赤ちゃんがハイハイの頃は、持ち手を外せば、ラトル付きの大きなオーボールとしても使う事ができる。
問い合わせ:Kids II japan