赤ちゃん・子供の肌トラブル予防ガイド~実践編~
2015/12/04
肌トラブルを防ぐのに大切なのは「保湿」「加湿」「清潔」の3つ。1日の生活の中で何に気をつければいいのかチェックしながら、スキンケアを行っていこう。
うるおいをキープするタイムスケジュール
AM 7:00
起床&着替え
全身をチェックしてスキンケア!
パジャマを脱がせるときに、肌が赤くなっていないか、寒くて体が冷たくなっていないか、逆に汗をかいていないかをチェックしてみよう。肌トラブルが起きやすいのは、全身の中でも皮脂の分泌が少ないお腹や、足や背中のくびれ部分。目視して分からなくても、手で触ってみてカサカサしていれば、すぐにスキンケアを。また、起床時のおむつ替えは、お尻をしっかりと乾燥させてから行おう。
着せすぎに注意!
寒い時季だからといって服を着せすぎてしまうと、あせもになることがある。室内では、身体の汗を吸い取る肌着+1枚で十分。靴下も履かせる必要もない。
AM 8:00&PM 18:00
食 事
食事の後にもしっかり保湿を!
離乳食や食事を食べた後は、食べかすなどで口のまわりが汚れがち。温かいお湯で湿らせたガーゼなどで、口まわりの汚れをふき取って清潔にすると同時に、保湿剤を使ってスキンケアを。
水分補給をこまめに
冬は湿度が低く水分を失いやすい時期なので、口の中の乾燥を防ぐためにも、食事の合間などの水分補給はこまめに。
AM 10:00&PM 16:00
リビングで遊ぶ
適温適湿の部屋作りを心がけて!
快適に過ごせる室温は20~23℃、湿度は50~60%が目安。場合によっては加湿器を使用しよう。
PM 19:00
お風呂
十分に泡立てた洗浄剤で優しく洗おう!
ゴシゴシと身体を力強く洗うと、肌のバリア機能まで落としてしまう可能性がある。しっかりと洗浄剤を泡立て、「泡」で汚れを落とすという感覚で、パパの手で優しく洗ってあげよう。
お風呂のお湯は37~38℃、浸かる時間は2~3分がベスト!
身体を温めすぎると、体温の下がり幅を大きくしてしまい、湯冷めしやすくなる。少しぬるいと感じるくらいのお湯に短時間浸らせるのがオススメだ。また、熱いお湯に長時間浸かると皮膚がふやけ、皮脂や天然の保湿成分が溶け出してしまう恐れも。寒い今の時期でも温度を上げず、浴室を暖かくするなどしてあげよう。
マッサージ感覚で洗おう!
赤ちゃんや子供の肌は薄くてデリケート。しっかり洗えていなかったり、すすぎが足りなかったりすると、湿疹などの肌トラブルを招くことに。赤ちゃんは寒い冬でも新陳代謝が活発。脇の下や首回りなど、しわになっている部分は汚れが溜まりやすいので、重点的に洗ってあげよう。ただし、ゴシゴシ洗うのではなく、しっかりと泡立てた洗浄剤で、マッサージするように優しく洗おう。
入浴後、5分以内に保湿!
入浴後は角質層がふやけるため、水分が外へ逃げていく。なるべく早く肌に保湿剤を塗って、水分の蒸発を最小限に食い止めよう。入浴後に使用する保湿剤はローションタイプ、クリームタイプ、ワセリンなどがあるが、使いやすいものを選ぼう。
正しいスキンケアで冬を乗り越えよう!
» ①赤ちゃん・子供の肌トラブル予防ガイド~予備知識編~
» ③赤ちゃん・子供の肌トラブル予防ガイド~応用編~
Illustration » SEIJI TAKEZOE
Text » RIE SUGITA
FQ JAPAN VOL.37(2015-16年冬号)より転載