性感染症は夫婦間でも起こる?パパが知るべき性感染症予防の最新サービスとは
2025/09/26

性感染症は誰にでも起こりえる身近なリスク。夫婦間でも感染の危険があり、母子感染が起きた場合は、赤ちゃんにも危険が及ぶ。今回は、パパが知っておきたい性感染症の危険性と、手軽に予防ができるオンライン診療サービス「JUST IN CASE」を紹介する。
パパ世代にも求められる
「備える意識」
日本国内における梅毒の感染者数※1は、2021年の7,978人から、2022年は13,220人、2023年は15,092人と急増。東京都でも同様に2022年以降急増しており、20代~50代男性の感染報告※2が顕著に増加している。感染経路としては、異性間の性的接触による感染が年々増えているのが特徴だ。
さらに、KARADA内科クリニック渋谷院の検査データでは、梅毒陽性者の約4割が30~40代※2であり、コンドームを使用していなかった人が約7割※3に昇る。その性感染症の多くが無症状のまま感染・伝播しているという。
※1 「2022年感染症発生動向調査事業年報」厚生労働省健康生活衛生局感染症対策部感染症対策課・国立感染症研究所感染症疫学センター(2024年4月15日発行)
※2 東京都感染症情報センター「梅毒の流行状況(東京都2006年~2024年のまとめ)
※3 n=157(KARADA内科クリニック渋⾕院にて、梅毒の検査結果が陽性となった⽅のうち、研究⽬的でのデータ利⽤に協⼒した⽅)集計期間は2024/7~2025/2の8か月間
無症状でも家族に影響
感染症の特徴とリスク
性感染症の中でも特に注意すべき3つの疾患についての特徴を挙げていこう。
梅毒:梅毒トレポネーマという病原体により引き起こされる感染症で、主にセックスなどの性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染。
クラミジア:日本で最も多い性感染症。妊婦健診において正常妊婦の3〜5%にクラミジア保有者がみられる。※4主にセックスなどの性的接触により感染。
淋病(淋菌感染症):淋菌への感染によって引き起こされる感染症で世界中で増加している。※4主にセックスなどの性的接触により感染。
これらの感染症は、自覚症状のないまま症状が進行することがあり、男性側は異常を感じないままパートナーに感染させてしまうこともあるという。
また、「検査や診察に行きづらい」「恥ずかしい」という気持ちから受診が遅れ、症状が悪化したり、パートナーや子どもへの影響が出るケースも存在する。例えば、クラミジアの母子感染が起きた場合、新生児に結膜炎や肺炎を引き起こすリスクがあるため、妊娠・出産における安全性を高めるためにも、パートナー間での早期発見・早期対応が極めて重要である。
※4 国立感染危機管理研究機構サイトより
性感染症を「予防」する
診療も服薬もスマホで完結
そうしたなかで登場したのが、性感染症を「予防する」ためのオンライン診療サービス『JUST IN CASE』だ。
このサービスでは、性感染症専門医が診療から薬の処方、アフターケアまでをすべてオンラインで対応。LINEから予約でき、24時間以内に診療、最短で翌日に薬が届くという手軽さも魅力だ。さらに、梱包は中身が見えない仕様で、プライバシーにも最大限配慮されている。
事後予防薬
DOXY-PEP(ドキシペップ)/ドキシサイクリン200mg
性行為後72時間以内に服用する抗生物質。性行為のあと、なるべく早く服用することで、梅毒・クラミジアは70~90%、淋病は50~60%の確率で予防できるとされている。国内で唯一の性感染症向け事後予防薬であり、性行為の「あと」に気になることがあれば、すぐに備えられる。ただし、すでに感染していた場合には十分な効果が出ない可能性があるため、服用前の検査や1か月後の再検査も推奨されている。
通常料金(診察料・税込):3,900円~
事前予防薬
HIV PrEP(プレップ)/タフェロEM
服用によりHIV感染を防ぐ抗ウイルス薬。HIV感染の予防に特化した薬剤で、性行為の前に服用することで最大99%以上の予防効果を発揮する。「デイリープレップ(毎日服用)」と「オンデマンドプレップ(行為の前後に数回服用)」の2種類から選べる。PrEPを利用するには、事前のHIV検査と3カ月ごとの定期検査が必須で、医師の診察のもと適切に活用する必要がある。
通常料金(診察料・税込):デイリーPrEP1ヶ月分(30錠) セット検査なし 9,900円、セット検査あり 13,200円
予防薬は、性感染症に対する新たな選択肢を提供するだけでなく、医師の診療・アドバイスとセットで受けられることで、安全性や信頼性の面でも安心できる仕組みとなっている。「念のため」「もしものときに」「ちょっと気になったから」。そんな軽やかな気持ちで利用できることも、このサービスの大きな魅力。性感染症は決して他人事ではないからこそ、父親自身が正しい知識と予防の手段を持っておくことが、家族の安心につながるだろう。
文/FQ JAPAN編集部