【ドイツの子育て事情】父母の連携は当たり前… 保護者が運営する認可保育園
2023/04/15

世界の“子育て事情”をお届けするWORLD DAD JOURNAL。今回はドイツの保護者が運営する保育園「エルテルン・イニチアティーヴェ」を紹介する。
父母の連携は当たり前
保護者が運営する認可保育園
主にドイツの都市部に存在する「エルテルン・イニチアティーヴェ」(Elterninitiative。直訳は「両親のイニシアチブ」)。保護者が公益法人協会という形で運営する保育園だ。保育士は従業員として雇われ、他の業務(財務、建物管理など)は父母が無償で担う。
7500校以上ある認可保育園は助成金対象となり、公立保育園並みの料金で子供を預けられるため、待機児童問題が顕著な地域では助け船になっている。他校に比べパパ友を作るチャンスが多く、子供の日常がより鮮明に見えることが大きいメリットだ。
*ドイツでは保育園も幼稚園も同じ管轄なため、ここでは幼稚園も含む総称として「保育園」と言う。「保育士」も保育士・幼稚園教諭の総称として扱う。
ミュンヘンにある「ドラッヘンアイ」で行われる夏祭りの目玉イベント、手押し車競争。行事進行も保護者の役目。
DATA
連邦労働共同体 エルテルン・インテアティーヴェ
www.bcaje.de
写真・文:町田文
FQ JAPAN VOL.66(2023年春号)より転載