注目キーワード

時事・コラム

『しごでき』はみんなやってる?仕事の効率を上げる5つの海外式ヨガポーズとは

一生懸命働くことは決して悪いことではない。ただ、心が悲鳴をあげているのに頑張り続けることは、うつ病やストレスの原因になり、病気になる可能性があると「True Business School」の創設者カット・バイルズ氏は警鐘を鳴らす。幸せと健康を保ち、より豊かな仕事と暮らしを実現するためのコツとは。

ヨガとキャリアアップの関係とは?

伝統的な仕事場では、いまだに頭脳や直観に頼ることが大切とされており、一方で心は感情によって左右される不確かなもので、それを当てにするのは良くないと見なされている。ただ、実際は決してそうではない。

ヨガは、人間の自由な発想を生み出し、人間の本質や周りとのバランスをとってくれるもの。ヨガの原則を仕事に取り入れることで、燃え尽き症候群を避けると同時に、ビジネスキャリアもサポートしてくれるのだ。

仕事の様々な場面でオススメしたい、5つのヨガポーズを紹介しよう。精神を統一させたベストな状態で仕事に臨めるはず。

1 山のポーズ(別名:タダーサナ)

静けさを感じながら、
山のように背筋をスッと伸ばす。

仕事を始める前にこのポーズで自分自身と向き合うことで、きっと会議やプレゼンテーションでも落ち着いた状態で臨めるだろう。

足を平行にし、正面を向いてまっすぐ立つ。足首、膝、腰が縦に一直線上にあるように、尾骨は自然な状態を意識する。肩は開いて、自然と下がっている状態。腕はゆったりと伸ばし、手のひらは少し開く。

このポーズは、心を静かな落ち着いた状態へと導いてくれる。自分自身と向き合い、自分の呼吸と感情を捉えてみよう。そして周囲の世界ではなく自分の内側の世界に目を向け、自分の存在を見つめる。自分を受け取めるようなイメージだ。自分の心が平和になり、落ち着きと強さを取り戻せるだろう。

2 女神のポーズ(別名:ウトゥカタ・コナーサナ)

世界を創造した
女神のパワーを感じるイメージで。

このポーズは、どこかで迷いや恐れを感じている時に、自分を奮い立たせ、自分の内なるパワーを高めてくれる。

足を3歩分横にあけて開き、つま先は斜め45度にして立ち、息を吐きながらスクワットのポーズ。この際、しっかりと肩を落とす。肘を直角に曲げて腕を上げる。胸を開き、あごは床と平行になるようにし、呼吸を整える。

このポーズを行うと、大地に足がつき、自分のパワーや強さが湧き出てくる。自信と集中力に満ち溢れ、何事にも挑める状態になるだろう。きっと自分の内なる力に喜びを感じられるはず。

3 戦士のポーズ2(別名:ヴィラバドラーサナII)

集中力と判断力、
そしてスタミナをつける。

例えば、締め切りに追われていて集中しなければいけないのに、集中力が持たない場合には、このポーズでラストスパートを乗り切ろう。

ヨガマットの長辺側を向き、両手を広げ、足は平行に大きく広げる。右足のつま先をマットの先端に向け、右膝はつま先と一直線上になるように曲げる。左足は足のカカトを外側に向け力をいれてマットに押し付ける。両手を伸ばし、視線は右手の指先へ向ける。左側も同様に行う。

このポーズは、悪と無知、妄想の破壊を象徴する戦士、ヴィラバドラにちなんで名づけられたという。集中力やスタミナを高めてくれるポーズだ。今やるべきことが何か判断できるようになり、気が散ることもなくなるだろう。

4 立木のポーズ(別名:ヴリクシャーサナ)

バランス感覚と根気強さを身に着ける。
遊び心を忘れずに、自由に転ぼう。

このポーズは、遊び心を持って何かクリエイティブなことをしたい時に是非試してみてほしい。また、何かにつまずいた時も自信を与えてくれ、つまずくことは決して失敗ではないと感じられるようになるだろう。

まず「山のポーズ」をした状態から始める。つま先を外側に向け、左足をマットにしっかりと置く。目の前の一点を見つめ、集中する。両手を腰に当て、右足を左足の太もも、もしくはすねまで持ってくる。太陽に向かって伸びる枝のように、両手を真っすぐ高く伸ばし、そのまま呼吸を整える。反対側も同様に行う。

このポーズは、自分が根を張って伸びているようなイメージだ。バランス感覚が問われるため、揺れたり、バランスを崩す場合もあるかもしれない。正しく完璧にこなすというよりも、遊び心と柔軟な心を持って、自由に転んで良いのだ。

5 屍のポーズ(別名:シャヴァーサナ)

大地に身を委ね、
完全にリラックスした状態へ

例えば、会議後に膨大な内容をまとめなければならない時…そんな何か重荷を感じている時におすすめのポーズだ。一日の終わりにリラックスするのにもぴったり。

床に寝転がり、首から尾てい骨までを伸ばす。肩甲骨を背骨から離すようなイメージで胸を開く。体全体を床に沈め、開放しよう。リラックスし自分の体を全て大地に委ねるイメージ。

このポーズでは、全身のリラクゼーションを促すことであらゆる緊張を解きほぐす。そして心との対話が生まれ、心が落ち着いていく。感情を整えてリセットしてくれるのだ。

PROFILE

カット・バイルズ(Kat Byles)

革新的なビジネスを考えるクリエイティブリーダーや起業家、教師、アーティスト向けのビジネススクール「True Business School」の創設者。ビジネスの目的と創造性を見つけてそれらを合致させ、幸せで健康的かつ豊かなビジネスと世界の構築を目指している。HP:www.KatByles.com


FQ JAPAN VOL.66(2023年春号)より転載

関連記事

育児アイテム名鑑

アクセスランキング

  1. 日本人がセックスレスになりやすい理由は? 1年で約140回のギリシャ夫婦との違い...
  2. 旅ライターが選ぶ冬の子連れスポット6選!施設選びのポイントと注意点を紹介...
  3. 男だって泣きたい…離婚後に待ち受ける試練とは?
  4. 「自閉症は人格。治すものじゃない」映画のモデルとなった父子が今思う、社会の在り方...
  5. 子供に自信をつけさせるメンタルトレーニング
  6. SEXで大事なのは「触れあい」と「思いやり」
  7. 子供が親によくする質問ベスト30を紹介「なぜ空は青いの?」
  8. 子供が怖い夢を見たらどうする? パパとママがしてあげるべきこと
  9. 男が「父親」に覚醒するための10の処方箋
  10. 産後のママはどんな状態? 妻を支えるために知っておくべき『産後ケアの基本』...

雑誌&フリーマガジン

雑誌
「FQ JAPAN」

VOL.72 | ¥550
2024/9/9発売

フリーマガジン
「FQ JAPAN BABY&KIDS」

VOL.69 | ¥0
2023/5/31発行

特別号
「FQKids」

VOL.20 | ¥715
2024/11/9発売

お詫びと訂正

  第17回 ペアレンティングアワード