クリスティアーノ・ロナウドに、子だくさんパパの子育て論を聞いた!
2022/11/23
史上最高のプレイヤーとして称賛されるポルトガル出身のサッカー選手、クリスティアーノ・ロナウド。得点王としてだけでなく、契約金も史上最高額の記録を持つ彼は、私生活では5人の子供の父親だ。
©Stephane Cardinale – Corbis/gettyimages
「彼らと一緒にいられるすべての瞬間を
大切にして楽しんでいます」
高級車数台にプライベートジェットやヨットを所有し、絵に描いたようなリッチなスター選手の生活を満喫しているクリスティアーノだが、幼少時代はとても貧しく、兄と2人の姉たちと4人で一部屋を共有し、時には物乞いのように食べ物を恵んでもらっていたという。
また、父親はアルコール依存症で、まともな会話をした記憶がないと振り返っている。そんな自身の体験からか、子供たちには愛情をたっぷり注いでいる様子がソーシャルメディアの投稿からも見て取れる。
25歳でシングル・ファーザーに
クリスティアーノが初めて親になったのは、25歳の時。クリスティアーノ・ロナウド・ジュニアと名付けた男の子を授かった。母親については明かされず、代理母出産だったとされている。「つい最近、男の子の父親になったことをお知らせできて、とても嬉しく、感動しています。赤ちゃんの母親とは、彼女の身元を秘密にしておくこと、私が息子の後見人としての権利を独占的に得ることで同意しました」とフェイスブックで発表した。
花形選手で遊び盛りの年齢だったにも関わらず、クリスティアーノは、長男を男手ひとつで育て、7年後には再び代理母出産で男女の双子の父親になった。
インディペンデント紙によると、クリスティアーノは自身の子育て体験についてこう語っている。
「親になり、家族を持つというのは、正直なところ、私が得た最大の特権です。毎秒楽しんでいます。私たちは一緒に座って冗談を言ったり、バカげたことで笑ったりできるような特別なつながりを持っています。私たちはサッカーをしたり、映画を見たりするのが大好きです。息子はサッカーが大好きで、いつも外でボールを蹴っているので、夕食の席に座らせるのは難しいことがよくあります。それは血筋だと思っています。彼はとても愛情深く親切な男の子で、友好的で、礼儀正しく、知らない人との出会いに対しても非常にオープンです。彼に会う人は皆、彼の持つ自信にいつも驚かされています。それは父親として私がとても誇りに思うことです」。
子供と絆を結ぶ時間を大切に
子だくさんパパとして想うこと
同インタビューでは双子についても言及し、子煩悩ぶりを発揮する発言をしていた。
「2人の小さな子供たちと絆を結ぶのは、私にとってとても素晴らしい時間です。まったく途切れることはありません。彼らはすぐにクリスティアーノ・ジュニアのように成長し、一緒の時間を過ごすことができなくなってしまうので、今、彼らと一緒にいられるすべての瞬間を大切にして楽しんでいます」。
ちなみに、双子の赤ちゃん、エヴァとマテオが生まれた時には、恋人のジョージナ・ロドリゲスは妊娠中だった。双子の赤ちゃんは2017年6月に誕生。ジョージナとの間の初めての子供は女の子で同年11月に生まれ、アラナ・マルティナと名付けられた。
そして、昨年、ジョージナが男女の双子を妊娠していることを発表。エコー写真と共に恋人と幸せな笑顔の写真を投稿した。
しかし、4月の出産の際、女の子ベラ・エスメラルダは無事に生まれたものの、男の子は亡くなってしまった。そのためクリスティアーノは、翌日の試合を欠場。サポーターは哀悼の意を込めて、試合中にクラブ曲を歌ってスター選手を励ました。
家族との写真をソーシャルメディアに投稿し、仲の良さを垣間見せてくれるクリスティアーノ。噂によると自身の背番号と同じ、7人の子供を持つことを考えているとか。悲しみから立ち直って家族をさらに増やす日を楽しみにしたい。
PROFILE
クリスティアーノ・ロナウド/Cristiano Ronaldo
1985年生まれ、ポルトガル出身。サッカー選手。マンチェスター・ユナイテッドFC所属。ポルトガル代表。フランスのサッカー専門誌 『フランス・フットボール』が創設した、世界年間最優秀選手に贈られる賞「バロンドール」を過去に5回受賞。2021年9月に、アメリカ『フォーブス』が発表したサッカー選手の収入ランキングでは、1位に輝いている。
文:はせがわいずみ
FQ JAPAN VOL.64(2022年秋号)より転載