豊かな感性を育む“子供にも環境にもやさしい”オモチャって? 多様性と素材が重要に
2022/01/09
子供の健やかな生育に欠かせない知育オモチャ。今やオモチャメーカーもサステナビリティを意識する時代だ。環境に優しいもの、子供の健康を意識したものなど、安心して購入できるアイテムをご紹介しよう。
多様なオモチャが紡いでいく
子供たちの未来の物語
子供たちの「最初の友達」になるオモチャは慎重に選びたいもの。かつては性別によって遊びやオモチャが振り分けられていたが、近年のジェンダー平等への意識の高まりから、多様性を持ったオモチャが注目を浴びている。
例えば、ジェンダーレスな見た目のファッションドール。性別関係なく服装も髪型も自由に組み替えられるため、子供たちは「男(女)はこうあるべき」といった固定観念にとらわれない遊びの中から多様性を学ぶことができる。
変化が生まれているのはデザインだけではない。リサイクル素材を使用した人形や、林業会社が伐採した木材を使用した積み木などサステナブルな動向も活発になっている。
環境に配慮したオモチャが増えることは、同時に子供たちの未来を豊かに明るく照らしてくれるだろう。
これからの
オモチャスタンダードを作る
多様性ファッションドール
多様性
©2021 Mattel.
バービーを販売するアメリカのマテル社から登場した「ジェンダーフリーな人形」は、男女の性差が当たり前だったオモチャ業界に、大きな変化を起こした。
男の子でもあり、女の子でもあるビジュアルで、髪や服を何通りにもカスタマイズできる多様性を持つ。このような時代のニーズに応えたオモチャがこれからは増えてくるに違いない。(日本未発売)
周囲と力を合わせることの
大切さが学べるセットが登場
多様性
レゴ フレンズ どうぶつクリニックの救急車
かつては男の子が好むイメージがあったレゴ ブロックの中でも、女の子も楽しく遊べるデザインで人気の「レゴ フレンズシリーズ」。「家で家事やおしゃれを楽しむ」だけでなく、外に出て冒険をしたりお医者さんになって人助けをしたりと、5人組の個性豊かなキャラクターが活躍する設定だ。
かわいいツリーハウスと救助車両がセットになった『レゴ フレンズ どうぶつクリニックの救急車』は、動物救護を通じて周囲と力を合わせることの大切さを学べる。
問/レゴ ジャパン
HP:www.lego.com/ja-jp
フリープラスチックの
実現に向けて進み続ける
リサイクル
世界の定番オモチャと言っても過言ではないレゴ ブロック。レゴ グループは2030年までに「すべてのパーツを持続可能な資源からできたプラスチックに変える」という目標を掲げた。すでにサトウキビ由来の素材を一部使用した商品を発売するなどの行動に取り掛かっている。
問/レゴジャパン
HP:www.lego.com/ja-jp
バービードールにも
サステナビリティの波を
リサイクル
マテルインターナショナル/バービー うみとともだち
ビーチを意識した爽やかな衣装が特徴のバービーの新デザイン。60年以上の歴史を持つバービードールにも、サステナビリティの波が訪れている。ドール本体にはプラスチック由来の素材を使用。ドレスやアクセサリーにもリサイクル素材が使われている。
問/マテル
HP:mattel.co.jp/toys/barbie
自ら育てた
木材を使用したオモチャ
国産木材
東京チェンソーズ/ほたるのつみき
写真提供/東京チェンソーズ
下の穴から覗くと、ビー玉がほたるのようにキラキラと輝く積み木。亜麻仁油由来のオイルで仕上げているので子供が口に含んでも安心だ。檜原村にあるヒノキの木を林業会社が育て、伐採したものを材料として使用している。
問/東京チェンソーズ
HP:www.chainsaws-store.jp
病院の椅子と同じ素材で
作ったオモチャ
ロングユース
コトブキ工芸 やわらか素材のすべり台 PLAYツール
キッズルームにある遊び場が自宅でも楽しめる。すべる・のぼる・組み立てるなど、豊富な遊び方で生後10ヶ月から4歳まで使用可能だ。丈夫なウレタン素材と安心な防汚・撥水仕様の布地を採用しているので、わが子の成長とともに思う存分遊び倒せる。
問/コトブキ工芸
HP:iebito.com
インスタグラム:@iebito17
FQ JAPAN VOL.61(2021年冬号)より転載