「夫に頼んでもしょうがない」在宅勤務でさらなる家事負担を感じている妻の本音とは
2020/11/30
今年の春から増えた自宅で過ごす時間。それに伴って、家事の量が増えた家庭も多いのではないだろうか。コロナ流行前に比べて、家事負担への意識は夫婦間でどのように変化したのだろうか。
家事の「量」は夫婦ともに増加。
でも「負担」は妻に傾きがち?
自宅で過ごす時間が増えた2020年。「子供のお昼ごはんを作らなきゃ」「今まで目をつぶっていた“あの部分”の汚れが気になる」なんて思っているうちに、家事の量が増えたファミリーも多いのでは。
パナソニックが行った調査を見てみると、With コロナに伴って在宅勤務が増えたことにより、家事の量が増えたと感じるのは夫婦とも同じ。ただ、パートナーとの間で家事分担への「意識の差」が見られるようだ。
全ての家事を「100%」としたときの家事分担の割合を、夫婦それぞれの視点で回答してもらったところ、コロナ中では「夫視点」で「夫46:妻54」、対して「妻視点」は「夫24:妻76」と大きな開きがある。
夫が思っているよりも妻は負担を感じていて、妻からすると夫が家事をする時間は短いという印象のようだ。
「夫に手伝ってもらっても……」と諦める妻たち
家事負担が増えているのならば「夫婦で負担を分担するべき!」という意見に賛同する声が高まるのかと思いきや、意外にもその割合は夫婦ともに昨年よりも減っている。
また、家事に不満を感じると夫婦ケンカに発展しそうなものだが、「夫婦ケンカをした割合」も半分以下に減っている。
だが、これは妻が現状に満足しているから、家事を分担しなくていい、ケンカもしない、というわけではない。
実際、「在宅勤務による家事の疲労度」は、夫が「以前30.2%⇒現在26.5%」と減っているのに対して、妻は「以前60.4%⇒現在63.7%」と増えているのだ。
「在宅勤務になってもこの程度しか家事を分担してくれないなら、夫に頼んでもしょうがない……」と諦める妻が増えているのかもしれない。
家事を家電に任せたい妻が増加!
信頼できるツールに任せちゃうのもあり!?
少し厳しいことを言うと、妻は「夫はやるべき家事に気づいていない」という気持ちなのかもしれない。だからこそ、確実に頼れる家電や家事代行を求める声は、ここ3年の調査で最も多くなっている。
自分でしなくていい家事を増やす「しない家事」ニーズは、ピークを迎えているのだ。
With コロナ以降、増えたと感じる家事は「昼食の調理&食器洗い」「夕食の調理&食器洗い」「こまめなリビング掃除」など。これを機に、食洗機やロボット掃除機を取り入れてみるのもいいかもしれない。
<調査概要>
●調査元:パナソニック株式会社
●調査名:2020年【家事に関するライフスタイル調査・第4弾】
●調査対象:関東(1都6県)・関西(2府4県)に在住の30〜49歳既婚男女計1,328人
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2020年6月26日(金)~7月3日(金)
詳しい調査結果はこちら。