うちの子成長が遅いかも……。 子供の発育に対するパパママの不安
2020/02/12
3歳以上の子供を持つパパママを対象に行われた「子供の発育について」の調査によれば、パパママはわが子が発育上のステップを予定通りに、もしくはそれより早めにこなすことへの期待がストレスの一因となっていることが分かった。では、パパママはどのような行動を取るべきなのだろうか。
子供の成長が気になる
赤ちゃんの知育玩具メーカーである『タイニー・ラブ』が、イギリス国内に住む3歳以上の子供を持つパパママを対象に「子供の発育について」の調査が行われた。調査結果によれば、「笑うこと」、「座ること」、「ハイハイすること」など赤ちゃんの発育上の重要なステップについて、パパママはかつてないほど大きなストレスを感じていることが明らかとなった。
実に43%もの調査回答者が、わが子の発育が遅いのではないかと心配するあまり、友人や家族に対して子供がまだできてもいないことを「できた」という嘘をついてしまった経験があるとのことだ。
「赤ちゃん自慢」をする人
赤ちゃんの成長を比較してはいけないというのは論理的には誰もが理解していることではあるが、実際のところ、10人中7人が「他人の赤ちゃんの方がわが子よりも先に成長のステップをこなしていることに不安を覚えた」と回答した。また、彼らがパニックに陥るように「赤ちゃん自慢をする人が自分の友人にいる」と約3分の2が回答した。
デジタル時代においては育児も例外なく、3分の2が「自分たちの世代はそれ以前の世代よりもはるかに心配性だ」と信じている。41%がこれをSNSのせいだとし、67%が不安に思ったことをすぐに検索できてしまうインターネットのせいだと断じている。
また、以下が他の調査結果だ。合わせて見てほしい。
●「子供が夜ぐっすりと寝てくれないと育児に失敗しているように感じる」が28%
●「子供がしゃべらないので心配」が10人に1人以上
●「子供の運動能力が深刻に心配」が15%
●「子供が歩き始めるのがかなり遅かったためパニックになった」が5人に1人
●「育児面での悩み相談は常に自分の親」が78%
●「育児は人生でも最も困難な仕事だ」が42%
●「育児の初期段階では配偶者と頻繁に喧嘩した」が30%
育児のマニュアルは存在しない
「子供を持つことは、特に第一子は、パパママにとって素晴らしい時間であるとともに不安な時間でもある。」とタイニー・ラブ社のテレビ心理学者兼報道担当者であるエマ・ケニーは言う。
「他人との比較が日常の一部であるデジタル時代において、パパママがわが子を育てるうえでプレッシャーを感じているとしても、驚きはない。ましてや、パパママは指先の操作一つで豊富な情報にアクセスでき、勝手に自己診断を下して自分自身を怯えさせることができるのだから、子供の成長や発達について心配になったとしても何ら不思議はない。」
「新米パパママのマニュアルは存在しないのだ。パパママがくよくよしたとしても、それはそれでOK。全ての赤ちゃんはそれぞれのペースで成長するのだから、自分の子供を他人の子供と比較するのは簡単だが、それをすべきではないと言う。これらの要素を積み上げていくと、新米パパママの睡眠不足や不安の高まりにつながる。」
落ち着こう
タイニー・ラブ社のマーケティングマネージャーであるデビー・ウェイクフィールドは、「この調査結果は、新米パパママがわが子の発育についてどれほど心配しているか、どれほど発育上のステップをこなすことについて比較せずにいられないかを示しているに過ぎない。
わが子の発育を促進するのも重要だが、それについてパニックを起こさないということも同じくらい重要だ。タイニー・ラブ社では、赤ちゃんの発育を支援する新たな製品をコンスタントに生み出し続けている。新しい「マジカル・テイルズ」シリーズは、わが子が発育上のステップを着実にこなしていくのを支えるパパママの役に立つようデザインされた製品だ。」と述べる。
新米パパママの抱える不安にもかかわらず、調査結果によれば、99%が「わが子の成長を見守ることを楽しみにしている」と、56%が「わが子の成長を見守る毎日は喜びに満ちている」と回答していた。
「新米パパママに贈るアドバイスは?」との問いに対し、約3分の2が「子供の発育のペースは十人十色であることに留意すべき」と、約半分が「本能に従え」と回答した。また、「子供と遊んでともに時間を過ごすことが発育を促すとともに、愛すべき思い出にもなる」と約55%が回答した。
Text:スティーヴン・ホワイト
イギリスの育児雑誌「FQUK」より転載
父親の育児雑誌『FQ JAPAN』の兄弟誌。セレブパパの子育てインタビューや、最新の育児アイテム、お出かけ情報などを配信している。