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見知らぬ土地で子育てをすることになったら? アウェイ育児で一番大切なこと

地元を離れ、知人や親戚のいない環境で子育てをする、通称"アウェイ育児"。身近に頼れる人がいないツラさはワンオペ育児に近いものを感じるが、実際に体験した親はどんな思いを抱いているのだろう。アウェイ育児に関するアンケート結果を紹介する。

半数のママがアウェイ育児を経験

アンケートは、ゼネラルリサーチ株式会社が全国の20代~60代の子育て経験がある女性1,078人を対象に実施した。

まずアウェイ育児の経験について尋ねたところ、なんと半数近くがアウェイ育児をしていたという結果となった。特に20代では過半数が経験者だ。

また、アウェイ育児という言葉を知っているかについては、8割が知らなかったという。アウェイという不利な状況に置かれていることをはっきり自覚しないまま苦しんでいるママも多いのだろう。

次に、アウェイ育児が自分にとってどのようなものだったかを質問している。20代では実に9割が「毎日つらかった」「たまにつらかった」と答えている。

50代、60代でも7~8割の人がつらかったと答えているが、「楽しいことが多かった」という人も2割に上る。この差はどこから来るのだろうか。

アウェイを楽しめた秘密とは…?

50代、60代に「アウェイ育児で楽しいことが多かった理由」も質問している。そこに寄せられた声から、世代による感覚の差の理由を推測することができる。

そう、カギは「パートナーの協力」と「地域での支え合い」だったのだ。地域コミュニティの希薄化が叫ばれ、その再生が求められている。一方でまずは、パパママが絆を強くして一緒に子育てをしていくことが必要なのだ。



アンケートではアウェイ育児について理解や協力を求めたい相手も尋ねている。結果は圧倒的にパートナーとなっているのだ。

ママたちが望んでいるのは……?

それではママたちは、パパにどのようなことを求めているのだろうか。これもアンケートに寄せられた声から推し量ることができる。「具体的に夫に対して、どのような理解や協力を得たいと思うか」という問いには次のような回答が返ってきているのだ。

・早く帰ってきて育児を手伝ってほしい(30代 専業主婦)

・頑張ってるのをわかってほしい(30代 会社員)

・相談にのってほしいし共感してほしい(40代 パート・アルバイト)

・不安に思うことを一緒に解決してほしい(50代 専業主婦)

「わかってほしい」「共感してほしい」というワードに注目だ。ママたちはパパにわかってもらえていない、共感してもらえていない、と感じているのだ。分かり合えているはず、と考えずにパートナーとのコミュニケーションを意識しよう。

そして、パパママにとってはアウェイでも、子供にとってはその土地がホームになることも考えて、地域で暮らすという視点も大切にしよう。もちろんこれは、アウェイでない子育てをしているパパにとっても重要なことだ。

DATA

ゼネラルリサーチ「アウェイ育児に関するアンケート調査」


Text:平井達也

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