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本当の「かわいがり方」を知ってる? 全てのパパママに考えてほしい子供との向き合い方

「発達障害」という言葉が知られるようになって20年ほどになる。さまざまな特性を持つ子供との向き合い方は、障害の有無に関わらず全ての親が知っておきたい。子育ての一番大切な部分が、そこにはあるのだ。

子供を「きちんと」
かわいがっているか?

先日、発達障害の子供を育てる指針となる本が出版された。『スマホをおいてぼくをハグして!』(主婦の友社)。著者は医師の司馬理英子さんだ。

司馬さんは20年以上にわたって発達障害を見つめ続け、現在は東京都武蔵野市で発達障害専門の「司馬クリニック」を開いている。

この本で司馬さんが強調しているのは、パパママが子供を「きちんとかわいがる」ことだ。親なら当たり前、と思うだろうか? かわいがる」とは何をすることだろうか? 甘やかすことでもなく、縛り付けることでもない「かわいがる」とは?

実はこの「かわいがり方」がよくわからず、手探りしているパパママは多い。



かわいがることの基本は、子供の心にきちんと向き合うこと。心の声に耳を傾けてあげることだ。

本の中で司馬さんは、

「子供にあたたかいまなざしを向ける」

「子供に大好きだと伝える」

「子供を信じる」

「子供の話を聞く」

といったことが大切だと述べている。

こうすることで、子供は生きづらさから救われ、自分らしく生きていく勇気を持つことができるのだ。

子供の「個性」を愛すること

発達障害については「空気が読めない」「読み書きが苦手」などネガティブなイメージも広まっているが、それは「現代社会におけるスタンダートからズレている」という認識にすぎない。これは単なるマジョリティの感覚だ。

逆に、「何もかもスタンダード」で「全く同じ人間」など存在するだろうか? どの子供も少しずつ違う部分を持っていて、それは大切な「個性」であり、社会が尊重すべき「多様性」なのだ。

障害があろうとなかろうと、子供にとってパパママの存在は、いざというときに逃げ込むことができる最後の砦だ。逃げ込んできた子供にとって、パパママが「安心できる存在である」ことが何より大切だ。

パパママたちへ。子供の個性を愛してあげてほしい。わが子の存在を丸ごと愛し、かわいがることができたとき、パパママも本当に親として成長することができるだろう。

<書籍概要>
『スマホをおいて、ぼくをハグして!』
著者:司馬理英子
仕様:四六判・248ページ
ISBN:9784074375189
発売日:2019年10月9日
定価:本体1,500円+税
出版:主婦の友社



DATA

主婦の友社

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