子供と美術館・博物館を楽しむ方法とは? 親子が1日満喫できるちょっとした準備
2019/10/05
子供を美術館や博物館に連れて行くことにハードルを高く感じるパパママも多いだろう。芸術を理解できるだろうか、つまらないのではないか、とためらってしまうかもしれない。しかし子供にこそ、多くの芸術に触れて感性を養い、好奇心を広げてほしいものだ。子供を美術館・博物館好きにするための5つの方法を紹介する。
親子で美術館・博物館を
有意義に過ごす5つの方法
初めて訪れる街での楽しみの一つに、美術館・博物館巡りがある。ただ残念なことに、それらは子供向けではない。子供にとっては展示は大人向けの退屈なものにすぎない。おもちゃやテレビ番組と同じように楽しむというわけにはいかないのだ。
とはいえ、子供が展示を理解できるようになるまで美術館・博物館には連れて行けないというわけではない。ちょっとした準備と工夫で、子供にとっても楽しいひとときを過ごすことができるのだ。
お腹を空かせたままにしない
美術館・博物館は集中力を必要とする。空腹の子供を連れて行けば不機嫌になってイライラしだすのは確実だ。出かける前にきちんと食事をしよう。長時間いる場合は途中で休憩をとろう。子供にとって美術館・訪問が楽しい経験となるためには、食事は欠かせない。
地図を持たせる
子供は地図が好きだ。館内の大きな図面を持たせると喜ぶだろう。周囲を探索し始め、自分のいる位置を確かめる。地図を見ることで通路をたどり、お気に入りの展示物を発見する助けになることもある。
宝探しにしてしまう
地図の効果が薄かったら、遊び感覚にするのはどうだろうか。展示物や館内の特徴的なアイテム、またはそれらにつながるヒントのリストを作って子供に渡すのだ。それらを見つけて、重要情報を書き留めてくるよう指示を出す。子供が楽しめるだけでなく、パパママが展示物について積極的に教える機会にもなる。
子供の好みの展示に行く
当たり前な手ではあるが、子供が恐竜好きならロンドン自然史博物館の恐竜の展示に連れて行ってみる。古代エジプトが好きな子供なら大英博物館の古代エジプトの一画だ。すでに強く惹かれている物事があるのならそれに関連づけることで、子供は美術館・博物館を楽しめるだろう。
子供向け教材を活用する
多くの美術館・博物館が子供を楽しませる難しさに気づいている。そして特別な予算をかけて独自の教材を開発している。ルーブル美術館には子供向けの音声ガイドがあるし、ロンドン自然史博物館は多機能スマホアプリを提供している。そして、子供向けの印刷教材やガイドブックを発行しているのがほとんどだ。事前に行きたい先のウェブサイトで、どんな子供向け教材があるかチェックしておこう。
ぜひこの5つの方法を試してみてほしい。人生の早い段階で美術館・博物館の魅力に触れ、古代文明や最新の知見を学ぶ喜びを知ることは、その後の長い人生の大きな宝物になるだろう。
Text: FQ UK