子供が健康に育つ
空気環境の作り方講座
2014/04/17
空気を汚染する物質と体への影響とは?
一酸化炭素(CO)
[ 発生源] タバコ、ヒーターなどの燃焼器具の不完全燃焼。
[ 体への影響] 酸素の約250 倍も血液中のヘモグロビンと結びつきやすく、結果血液の酸素運搬阻止による酸欠、吐き気、頭痛、めまいなど。死亡事故につながる場合もあるので注意。
窒素酸化物(NOx)
[ 発生源] 燃焼器具、タバコ。燃料が高温で燃焼する際、空気中に約80%含まれる窒素が酸素に反応して生成される。紫外線により化学反応を起こすと光化学スモッグの原因に。
[ 体への影響] ぜんそく、慢性気管支炎など。
二酸化炭素(CO2)
[ 発生源] 呼気や燃焼器具。人間は酸素を取り込み全身循環し、CO2を排出。
[ 体への影響] 高濃度ではない限りほとんどないが、締め切った部屋での暖房器具使用は血液の酸素運搬阻止で頭痛症状も。集中力は明らかに低下する。
PM2.5やハウスダストなどの浮遊粉じん
[ 発生源] タバコ、エアコンなどのフィルター。
[ 体への影響] 風邪やインフルエンザの原因となるウイルスなどの微生物が粉塵に付着しやすい。粒径10μ m 以上は痰で排出。それ以下は肺の奥まで吸収され、気管支炎、肺水腫、ぜんそくなどの原因に。
ホルムアルデヒドなどの 二酸化炭素(CO2)揮発性の化学物質
シックハウス症候群の原因物質となる化学物質で、発がんの可能性が高い。アトピー性皮膚炎の原因物質。
[ 発生源] 合板、家具や建築資材、壁紙の接着剤等に含まれる。
[ 体への影響] 眼、鼻、のどの痛み、頭痛など。高濃度では呼吸困難の危険も。新築住宅で発生しやすい。
シックハウス症候群とは
住居内での室内空気汚染に由来する健康障害。住宅の高気密・高断熱化が進み、化学物質を含有した新建材の多用により、室内空気が化学物質など汚染されて健康障害を起こす。1990 年代に多発し、97 年に厚生省(当時)は、ホルムアルデヒドのWHO 室内濃度指針値を0.08ppmに策定。2002 年、建築基準法を改訂し、ホルムアルデヒド発散建材の使用を規制。ホルムアルデヒドは合板を使用した棚やタンスなどの家具に含まれるので、自然素材で作られたものを使用するのがベター。