「案ずるより産むが易し…」余計なアドバイスはNG! 妊娠中期・後期の妻に対してパパができることって?
2019/09/13
妊婦は妊娠中期に突入すると落ち着きはじめる。夫婦水入らずの時間を楽しめるのはこの時期だ。出産間近の後期は再び慌ただしくなるので、その前にやりたいことは済ませておこう。この2つの時期、妻と楽しむためのコミュニケーション方法を紹介する。
妊娠中期、妻と楽しめる
時期の過ごし方
安定期に突入し胎動を感じる妊娠中期(16~27週/5~7ヶ月)
つわりが治まり、流産の可能性が低くなる安定期に。妻の心と体も比較的落ち着いてくる。20週ごろからはお腹の赤ちゃんが動く胎動を感じるように。パパにとっても赤ちゃんが生まれることを実感し、妻と赤ちゃんを守る決意が一層増すだろう。両親学級に参加して、パパになる準備を整えていこう。
体調と気分を考慮し夫婦水入らずの時間を満喫!
この時期は食欲が増し、気持ちが落ち着いてくることも多いので、一緒に外出したり、おいしいものを食べたりしながら、残り少ない夫婦二人きりの時間を楽しもう。中には早産の心配やお腹が大きくなり活動が制限されることで、気分が落ち込むママも。そんなときは、心配している気持ちを伝えつつ、読書や映画鑑賞など気分転換できる方法を提案してみるのもいいだろう。
ママのペースで歩き、マッサージでトラブル改善
お腹の赤ちゃんが大きくなるにつれ、下腹部がせり出し歩きにくくなるので、妻のペースにあわせて歩くのが基本。家事や仕事に頑張りすぎているようなら、休憩に誘ったり、率先して家事をするのもいいだろう。腰痛やむくみが気になる場合にはマッサージを。貧血や便秘、急激な体重増、妊娠高血圧症候群などを指摘された場合は、早めに対応しなければならない。そのためにも、両親学校や妊婦健診には積極的に行っておこう。
いよいよ出産! 妊娠後期
パパにできる、ベストサポートは?
赤ちゃんを迎える準備を万全に妊娠後期(28~39週/8~10ヶ月)
いよいよ赤ちゃん誕生までカウントダウン。妻が心おきなく出産に挑めるよう、赤ちゃんを迎えるためのグッズやスペースを確保するのがパパの役目だ。沐浴やおむつの替え方など赤ちゃんのお世話のしかたも覚えていこう。大きなお腹を抱えて動くのが大変になったり、出産や育児の不安を感じる妻を支えることも重要だ。
胃や下半身が圧迫され食欲不振や痔などの不快症状が
出産が近づくにつれ、身長も体重もグングン伸びる。赤ちゃんが成長するにつれ、胃が圧迫。一度にたくさん食べられなくなったりして便秘になることがある。また、下半身の負担も大きくなり、体のバランスを保つのが難しくなる。足をつったり、腰痛が起こることもあるので、パパは今まで以上に家事を行い、話し相手となり、のんびり休養できるサポートを。
不安や緊張しているママの気持ちを受け止めよう
出産を待ち遠しく思っていても、どのくらい痛いのだろう、生まれるまで何時間かかるのかといった不安や緊張を感じるのは自然なこと。パパのほうから「案ずるより産むが易し」「大丈夫」などと安易なアドバイスは厳禁。うなずきながら、まずは思いのたけを話してもらおう。赤ちゃんが来るのが待ち遠しい、産んでくれることに感謝しているといったパパの気持ちを伝えたり、出産時に役立つ呼吸法やリラックス法を覚えて、一緒にイメトレ・チャレンジしてみるのもいいだろう。
適度な運動&食事とたっぷりの休養をアシスト
出産前は体重の増えに注意が必要。散歩などの適度な運動や、鉄分、食物繊維たっぷりの栄養バランスのいい食事をフォローしていこう。調理が苦手ならサプリでもOK。妻の体はますます丸みを帯びて、日常の動きもままならないように。買い物やお風呂掃除などの家事、足の爪切りはプレパパがしてあげよう。疲れやすくなっている反面、仰向けに寝るとお腹が張ったり、息苦しくなるので、クッションや抱き枕などを使って横向きで休める環境を整えると喜んでくれるに違いない。
妻の話しに共感し、
して欲しいことを実践する
妻は妊娠して劇的に変わる体とともに、気持ちや体調も変化していくが、個人差が大きく、そのとき、その瞬間で変幻自在だ。プレパパがすべきことは妻を受け止めて、快適に過ごせるようにすることだが、“急いては事をし損じる”ことを肝に銘じておこう。
サポート方法のまとめは以下の通り
・してほしいことを妻に聞いてから実践。家事はやり方も指南してもらうべし。
・話し終わるまで耳を傾け、「つらい」などの悩みは「つらいね」と共感を。
・不快症状をやわらげる方法は両親学級や妊婦健診の同行で習得するのもあり。
・赤ちゃんに必要なグッズや部屋づくりはプレパパが率先してできるプロジェクト。
妻の助けになりたい、感謝しているという気持ちを持ってサポートすることが大切だ。