子供の視野が一気に広がる裏技!スーパーにある「アレ」で世界旅行!?
2019/08/01
スーパーは、農業・水産業・工業・産業など、まさに私達が生きる社会の縮図!特に"地理好き"の子は国内、国外の興味に直結するので、今日から実践あるのみだ!
産地を調べて地図で旅する
スーパーの加工食品売り場には、子供が地理に興味を持つチャンスがたくさん転がっている。たとえばミックスナッツなら、1袋の中にアメリカ産アーモンド、インド産カシューナッツ、メキシコ産ジャイアントコーンなど様々な国の名前が並ぶ。それぞれの国で採られたナッツたちがどのような経路をたどってどこで出会い、この1袋の中に詰め込まれ、今このスーパーの売り場で、自分の目の前にあるのか。奇跡とも呼べるナッツたちの物語を、地図アプリを駆使してさらに地理への興味を深めよう。
会話例
いろんな国からどう運ばれてどこで袋に入ったんだろう?
親「ミックスナッツの袋の中って、世界が詰まってるんだよ」
子「世界が? どういういこと?」
親「裏面を見ると、それぞれが生まれた国がどこだか書いてあるんだよ」
子「へー! じゃあ、アーモンドはどこ?」
親「原産国アメリカだって。じゃあ、カシューナッツはどこの国だか見てごらん」
子「……インドって書いてある!」
親「じゃあ、今からインドに行ってみよう。この地図アプリで」
子「わー、日本とこんなに離れているところから、どうやって運ばれてきたんだろう」
親「いい質問だね。じゃあ、それも調べてみようか!」
コンビニと比較して社会に目を向ける
スーパーとコンビニの違いを、一緒に口に出して言ってみよう。例えば「コンビニは24時間やっている」「スーパーは広い」など。さらに新鮮・値段・便利・時間などのキーワードを親が投げかけると、学びはさらに深まる。他にも「売れるためにスーパーがやっている工夫を見つけよう」というクイズもいい。「夕方になると値引きする」「試食をしてもらう」など。これらすべてが正解。お金の流れやマーケットについての意識が生まれる。
会話例
スーパーとコンビニの違いはどこかな?
親「うちの近くには、コンビニとスーパーが両方あるから、便利でいいよね」
子「どうして両方あると便利なの?」
親「コンビニとスーパー、それぞれにいいところがあるからね」
子「いいところ?」
親「では、スーパーにあって、コンビニにないものはなんだ?」
子「んー……スーパーはすごく広くてたくさんものを売っているけど、コンビニは狭いよ」
親「そう! よく気づいたね。他にはあるかな?」
子「スーパーには、野菜とか生の魚がいっぱいあるけど、コンビニにはないね」
親「そのとおり! スーパーには、新鮮な生の食べ物がたくさん並んでるよね。スーパーがこんなに便利なのに、どうしてみんなコンビニにも行くんだろう?」
子「だってコンビニには、美味しいおにぎりがたくさんある! あと、レジの横で肉まんも売っているよ」
親「そうだね、どうしてコンビニには温かい食べ物が売ってるのかな?」
子「それは、みんなお腹を空かせていてすぐに食べたいからさ!」
親「いい答え!」
テレビの横に地球儀や地図帳、トイレには日本地図または世界地図を置くのがオススメ。バラエティ番組で「北海道」が出てきたらすぐに調べて、知識のフラッグを立てる。立体や紙媒体で学び直すとより定着率は高まる。
プロフィール
監修者
杉山 桂一
長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。子育て・教育の講演会でも大人気。
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Text >> MIKAKO WAKIYA
Illustration >> AKIKO AKIBA
FQ JAPAN VOL.51より転載