活発な子に育てたい! 子供の好奇心をグンと伸ばす簡単会話術が効果的すぎた!
2019/07/30
普段、何気なく口にしている野菜や果物。仲間同士の「科目」や季節ごとの「旬」を意識してみると、小学校理科で習う"植物のつくりと働き"への興味につながってくる。この夏はぜひ、家族で野菜コーナーへ足を運んで欲しい。
食べているのはどの部分?
根、茎、葉っぱ、花、芽、種……小学校理科で習う植物のつくりと働き。一見、自分に関係のないように思えることでも、馴染みのある野菜に置き換えて考えてみると、自然と興味がわいてくる。キャベツやホウレンソウの食べられる部分は、”葉”にあたる部分。サツマイモは土の中にあるので、”根”の部分。しかし、同じく土の中にあるジャガイモは、実は”茎”と呼ばれる部分! 実物を見ながら驚きを交えて、野菜への興味を深めてみよう。
会話例
キャベツは葉っぱ、ジャガイモは茎。
ネギは葉の部分なんだって!
親「僕たちはキャベツのどこの部分を食べているのかな?」
子「葉っぱでしょ」
親「そう、よくわかったね!キャベツは葉っぱが丸まってボールみたいになるんだね。よく考えてみると面白いよね」
子「レタスもそうだよ!」
親「そうだね! ホウレンソウも葉っぱを食べるけど、丸くないね。じゃあ、サツマイモはどこの部分が食べられるの?」
子「根っこでしょ」
親「そうだね。根っこが太くなったものだね。じゃあ、ジャガイモは?」
子「根っこでしょ」
親「残念! ジャガイモのいもは、実は茎の部分なんだよ」
子「え、びっくり!」
親「じゃあ、いつも食べてるネギはどこの部分だ?」
子「あれは茎でしょ」
親「残念! あれは葉っぱなんだよ!」
子「えー!」
野菜のジャンル分け
野菜や果物などの〝旬〞を意識して、スーパーの青果コーナーを眺めてみると、今その季節にしかないものが見えてくる。たとえばトマト、キュウリ、ナス、枝豆、オクラ、トウモロコシなどの夏野菜というくくりに目を向けてみると、緑・赤・黄色が色鮮やかであること、枝からぶらさがっていること、種まで食べられること、体温を下げる効果があること……など、様々な共通点があげられる。野菜に関する知識から、四季や気候を意識する会話に深めよう。
会話例
トマトは夏の野菜だね。
他にはどんな夏の野菜があるかな?
親「トマトって、夏の野菜だって知ってた?」
子「うん、知ってる!キュウリも夏の野菜だよね」
親「そう! キュウリも夏だね。他に夏の野菜の仲間はあるかな?」
子「ナスとか?」
親「正解! あとは枝豆とか、オクラとかもあるよ」
子「あ、トウモロコシも夏だ!」
親「おー、よく知ってるね!あ、すごいことに気づいちゃった。今出てきた夏の野菜って、みんな枝から実が生えてるよ」
子「へー! そうなんだ!」
親「あと、種まで食べられるものなんだって」
子「たしかに、みんな種も食べちゃうね!」
気になる野菜についてその場で検索。するとその野菜の科目や仲間、画像が出てくる。問題解決のために、適切に情報を活用する基礎的な知識や技能「情報リテラシー」の土台にもなる。
プロフィール
監修者
杉山 桂一
長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。子育て・教育の講演会でも大人気。
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Text >> MIKAKO WAKIYA
Illustration >> AKIKO AKIBA
FQ JAPAN VOL.51より転載