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“まぜこぜの社会”の実現を目指して

毎年4月2日は、国連総会で決議された「世界自閉症啓発デー」。今年も世界各地でランドマークをブルーに染めるイベントが開催される中、日本では東京タワーのブルーライトアップを中心に、「Get in touch」主宰、厚生労働省、文部科学省後援による『Warm Blue Day 2014』というイベントが開催された。

“まぜこぜの社会”とは、女優の東ちづるさんが理事長をつとめる一般社団法人「Get in touch」が提唱する「どんな状況でも、どんな状態でも、誰も排除しない、されない社会」のこと。“違い”をハンディにするのではなく、特性としてアドバンテージにできる、“違い”をおもしろがる社会のことだ。
そして、毎年4月2日は、国連総会で決議された「世界自閉症啓発デー」。今年も世界各地でランドマークをブルーに染めるイベントが開催される中、日本では東京タワーのブルーライトアップを中心に、「Get in touch」主宰、厚生労働省、文部科学省後援による『Warm Blue Day 2014』というイベントが開催された。
 今年は、青色の世界の名車、バイク、自転車のパレードやブルーキャンドルリレーなど多彩な催しが行われ、特設ステージも東京タワーブルーライトアップ点灯式や、“まぜこぜライブ”でおおいに盛り上がった。
 印象的だったのは、昨年にも増して多くの賛同者が集ったこと。たまたま居合わせた外国人観光客も入り交じって、無料で配布される青い風船を持った多様な人々が集う様は、文字通り“まぜこぜの社会”。ブルーにライトアップされた東京タワーの下に、ひととき出現した理想的な空間に自分がいること……世界が変わるにはもっと時間がかかるかもしれないが、少なくとも「ここから変わる」という実感を得られた気がした夜だった。

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ステージでは、究極のバリアフリー・ロックバンド「サルサガムテープ」に、「Get in Touch」理事長の東ちづるさん、そして東さんと一緒にステージでMCも勤めた宮本亜門さんも参加し、「Get in Touch」のテーマソングや「イマジン(Imagine)」などが演奏された。

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無料配布された青い風船が溢れる会場の風景。 “まぜこぜの社会”がここから始まる……

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希少なブルーカーやオートバイ、自転車が、代官山〜渋谷〜代々木公園〜明治神宮〜表参道〜青山通り〜六本木をパレードして、東京タワーに集結!

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ステージでの点灯式を経て、ブルーにライトアップした東京タワー。ブルーはクールな色とされているが、暖かいブルーもきっとあるはず……オーティズム(自閉症)の人たちがもつあたたかさと重ねて、今回のイベントも「Warm Blue Day」と名付けられた。

<スペシャルインタビュー>
「みんなのMAEMUKI駅伝」などを手がける
アメリカンホーム・ダイレクトの活動とは?

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アメリカンホーム医療・損害保険株式会社
(アメリカンホーム・ダイレクト)
代表取締役社長兼CEO
橋谷有造氏


1965年東京生まれ。高校卒業後、米国の大学に留学。大学卒業後、現地の日系商社勤務を経て、1992年アメリカンホーム・ダイレクト入社。コールセンター統括部長、スポンサーマーケティング本部長、マーケティング担当バイスプレジデントなどを経て、2010年4月、44歳で社長兼CEOに就任。ダイレクト系保険会社の肝といえるコールセンター改革の推進や、ガン経験者でも入りやすいガン保険の発売などに取り組む。趣味はゴルフ。

── 今回のようなイベントをサポートされるきっかけとは?

当社としては、こうした活動を本格的にやり始めたのは、1年半〜2年くらい前からで、「Get in Touch」の東ちづるさんと出会ってからですね。ただ、それまでにも定期的に小児がんのお子様やそのご家族を「キッザニア」に招待する取り組みは行っていました。というのも、そうしたご家族では、当事者だけでなく兄弟姉妹のお子さんたちも、普段いろんな意味で我慢して生きて行かなければならない。ですから皆さんをご招待することで、その日は思いっきり遊んでいただける。本当に社会的な使命感から実施していました。
しかし、「協賛」というカタチでお金もかけてサポートし始めたのは、この「Warm Blue Day」からですね。それまでと比較して大きく変わったのは、会社の方針としてこの活動をサポートしている、ということ。はじめは一部の社員がボランティアとしてやっていたものから、会社全体での取り組みに変化しました。

── MAEMUKI駅伝というユニークな取り組みもされていると伺いましたが?

2012年から、当社ではガンにかかった方でも入りやすいガン保険というものを発売したんですね。「みんなのMAEMUKI駅伝」は、そのプロモーション活動として始めたもので、ガンにかかった事のある方や、もしくはご家族をガンで亡くされた方たち、日本全国にいるそうした方々を、たすきでつなごうという駅伝企画です。

── HPも拝見しましたが、本当に日本全国を走るんですね!

 そうなんです。初年度が約6,000km、去年が約8,5000km。今年はさらに約9,200kmに拡大していまして、東京から始まって日本全国をまわるんです。昨年からは枠を広げて、ガンに限らず生活に困難を抱えていらっしゃる方々すべてを対象とした駅伝になっていまして、延べ1,600人の方に1本のたすきをつないで走っていただきました。今年は5月14日からスタートする予定です。
(公式サイトはコチラ

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──もはや“プロモーション”の域を超えているのでは?

最初はもちろんプロモーション効果や、事故の可能性などのリスクも考えましたが、今では本当にやってきて良かったなあと思える企画ですね。
 おかげさまで認知度もあがってますし、知らないところで自然発生的に「MAEMUKI」というタイトルのついたFacebookが立ち上がって、100人近くの方々が情報共有している例もあります。また、MAEMUKI駅伝のピンクのTシャツを来て、東京マラソンをはじめ全国のマラソン大会などで走っていただいている方もいらして、着実に広がりを見せているんですね。もちろん、今年も走りたいという声も多数いただいています。
 コアなファンができることで浸透もしていくでしょうし、社会的な使命としてのこうした活動が、さらに広がって行けばいいなと思っています。
 ちなみに、こういうボランティア活動に参加すると、社員がやさしくなって帰ってくるっていういい側面もあるんですよ。参加してくれる社員は、本当に自発的に参加してくれますし、何より喜んで参加してくれているのが嬉しいですね。

── 目指す所は?

 信頼できる保険会社になるにはどうしたらいいか?ということですね。最終的には、それがテーマになりつつあります。
 ビジネスはビジネスでしっかりやらなければならないと思いますが、今までは売り上げがあがるとTVCMに投下してきたんです。しかし、こうしたイベントに投入した方が、時間はかかるかもしれませんが、本当の我々を知っていただくには良いと信じて取り組んでいます。

──ありがとうございました。

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昨年は、真夏の暑い最中、橋谷社長も自ら駅伝に参加し激走を披露。

Text >> 編集部

(2014.04.15up)

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