「規則正しい日課」を子供に習慣づけさせるには?
2019/05/22
規則正しい「日課」は子供にとって欠かせないものだが、その重要性を認識している人は多くない。規則正しい「日課」を子供に身に着けさせるには、習慣づけることが大切だ。今回はその方法を具体的に解説する。
規則正しい「日課」の重要性
規則正しい生活を送ってきた子供ほど、精神的に安定している。次に何をするべきで、日常生活において何が起こっているのか、子供たちは知りたがるものだ。規則正しい生活を送っていない家庭で生活する子供は大きなストレスを抱えている可能性が高く、ひいては学校でも時間どおりの生活に適応できないことにもつながる。
子供が安全に感じ、「愛されている」と感じる環境を整えるのが、育児における最大のポイントだ。例えば、就寝時間は毎日8時であったのに、突然それが9時になり、翌日は7時になったりすれば、あなたの子供は混乱するだろう。
子供は「次に何が来るか」を知りたがるものであり、それが彼らの生活における安心感を作り上げるのだ。
ポイント①視覚に訴える
視覚に訴える方法は、いくらでもある。ポスターやインデックスカード、カレンダーなども使える。一日を時間帯ごとに区切り、日々のスケジュールを書き出してみるのがオススメ。それぞれの時間帯にこなすべきスケジュールに対応した絵をかいてみるのもいい。本気で子供の読み書き能力を鍛えたいのであれば、それぞれの絵が何を意味するのかを文字で記載してみてもいいだろう。
ポイント②歌う
歌というのは、子供とかかわるうえで楽しくかつ熱中できる方法だ。読み書きの基礎を鍛えることのできる韻を踏んでいるものでもいいし、単純に楽しく歌えるだけのものでもいい。例えば、「お片付けの歌」を歌いながら、子供におもちゃの片づけをさせるのはどうだろうか。
ポイント③子供と会話をする
当然のことに見えるだろう。しかしこれは、日々何かに忙殺されている我々が、忙しさにかまけて忘れてしまうことが多いステップなのだ。しっかりと時間をとって、何をしているのか、日課の中で今どのステージにいるのかを子供に説明すると効果的である。
こうすることで、子供がスケジュールに敏感になるし、時間を大事にするようになる。緻密にデザインされた必要はないのだ。「朝ご飯を食べたから、今度は遊ぶ時間だね」というようなシンプルな会話で事足りるだろう。
ポイント④矛盾した行動をとらない
あなたの家事を規則的な日課とするために、実はこれが最も重要なステップといえる。もしあなたがスケジュールに従って行動していなければ、上記の努力は全く意味をなさない。あなたが日課に反して違うことをやっているときには、子供に注意を受けることを覚悟しておこう。寝る前に物語の読み聞かせをするというシンプルなことでも、子供は心待ちにするだろう。
子供は、私たちが思う以上に物事をよく観察している。一貫性を持たせることこそが、あなたとあなたの子供が規則正しい日課を確立させるために非常に重要なのだ。
TEXT:アレクシス・デ・リーバー
イギリスの育児雑誌「FQUK」より転載
父親の育児雑誌『FQ JAPAN』の兄弟誌。セレブパパの子育てインタビューや、最新の育児アイテム、お出かけ情報などを配信している。