子供のコミュ力を育てるのは「家族での食事」!? 一家団欒の食事が大切な理由
2019/05/21
「食事を一緒にする家族は、離れ離れにならない」という言葉をイギリスでは耳にするのだが、それは本当だろうか。本当だとすれば、それはどうしてか。家族そろっての食事が大切な3つの理由を紹介する。
家族そろって食事をしよう
家族そろっての夕食、それは神聖な時間であり、決して当たり前のことではない。食卓を囲み、一緒に食事をするという一家団欒のシーンは現代では減少しつつある。
もしあなたの家庭で、全員そろって食事をする習慣がないのだとすれば、可能なかぎりそれを取り戻す努力をしてみてほしい。
カナダ政府が行った調査によると、いつも家族と一緒に食事をしていた子供は、そうでない子供に比べて社交性と健康のレベルが優れていることが明らかになっている。
家族での食事は、家庭環境の健全さを示すものであり、子供が健康に育っていることを確認する機会にもなる。食事のクオリティではなく、「一緒にいる」ということが大切なのだ。
子供もママも幸せに
家族で一緒に食事をすると、子供はより幸せになれる。興味深いのは、家族で食事をすると子供だけでなく、母親のストレスも軽減されるという調査結果が出たことだ。
また、家族で食事をする子供はコミュニケーションスキルやマナーを身につけ、より社会への適応力を高めると言われている。
話すことで家族の絆が深まる
食事の時間は、その日に起こったことを家族で共有する時間でもある。
家族で話をすることは、子供たちに安心感や、一家の一員であるという感覚を与えるだろう。最近のコロンビア大学の研究では、ティーンエイジャーの71%が、家族での食事の一番の利点は、「話ができること」だと回答している。
子供の健康のために
家族で食事をする子供は、肥満の問題が生じにくい。栄養バランスの取れた、一定量の食事を摂れるからだ。
もしあなたが料理担当なら、果物や野菜など脂肪分の少ない食材を積極的に取り入れよう。キッチンに立つものが、家族の健康のカギを握っているのだ。
TEXT:Areej Ahsan
イギリスの育児雑誌「FQUK」より転載
父親の育児雑誌『FQ JAPAN』の兄弟誌。セレブパパの子育てインタビューや、最新の育児アイテム、お出かけ情報などを配信している。