子供と一緒に遊んで泊まれる! 長崎の”アートな無人島”って?
2019/04/19
電気も水道もないが、美しく豊かな自然がある無人島。ここでは子供たちが生きるための知恵を習得し、自ら遊びを発明する。我が子と一緒に味わいたい、とっておきの体験とは?
子供だけで参加できる
キャンプがオススメ!
昔はフルーツを育てていたというキュートな無人島、田島。島に上陸すると、犬や猫が出迎えてくれ、ほっこりした気分になる。
メルヘンチックな港の古民家には、ハンモックや五右衛門風呂、窯、雨水のシャワーなど、電気や水道こそないものの、人間が生活するために必要なものは全て揃っている。海辺にはイカダで作られた水上ハウスやシーカヤックが、小さな砂浜にはロープと木で作ったブランコ、森にはジップラインやツリーハウスがあったりと、自然の中で遊ぶためのアクティビティも多数用意されている。
すべてデザイン性・アート性が高く、子供のころ夢見ていた、まさしくトムソーヤの島がそこにはあった。
この島で開催されている「子どもキャンプ」は、親は参加せずに子供だけで参加するサバイバル教室。可愛い子には旅をさせろというが、ここなら安心して冒険の旅をさせられるとあって、子供の自立性や創造性を育てたい、意識高い系の親にも人気のキャンプになっている。
さすが子供だけあって適応性が高く、一人でキャンプに参加しても、あっという間に友達を作って、生きるための術を身につけていくという。その過程で「自分のことは自分でやる」ということが当たり前になり、「自分が今なにをすべきか」を考えられるようになる。ケータイもゲームもない自然の中での遊び方すら、自分たちで考え、作り出せるようになっていく。
都市の生活において、なかなか子供には教育できないことが、このキャンプでは、自然と身についていくというから驚きだ。
そして、いつか我が子にやらせたいのが、自分たちで作ったイカダで本土まで脱出するサバイバル体験。(もちろん、救命具を着用し事故のないようにサポートしている)。作りが悪ければバラバラになってしまうが、それも勉強だ。
子供が少し大きくなったら、勇気を振りしぼって、ひとりで無人島子どもキャンプに参加させ、創造性・協調性を習得させてはいかがだろうか。
長崎県大村湾に浮かぶ無人島「田島」は、気軽に無人島キャンプができる滞在型自然体験施設。ターザンスライダーやシーカヤック、釣り、釜炊き体験やツリーハウスなどのアクティビティが充実し、五右衛門風呂やドラム缶風呂といった、昔ながらのお風呂体験もできる。夜はもちろん星空の下、テント(レンタル有)で就寝。都会では味わえない知恵と体を使って生き抜く経験と、出来たときの喜びや発見が体験できること間違い無し。家族での無人島体験はもちろん、子どもキャンプも開催されているので子供たちだけで送り出しても◎。
DATA
無人島「田島」
西海市西彼町亀浦郷727-2
料金:日帰り¥4,900~、1泊2日¥12,000~
問い合わせ:田島事務所
TEL:0959-27-5005
※田島への入場は、予約が必要です。亀浦港の田島事務所で入島手続き後、船で無料送迎をしています。
FQ JAPAN VOL.50より転載