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「パパ、赤ちゃんはどこから来るの?」と聞かれたら? 幼少期にこそ必要な性教育

子供と性の話ができるようになるのは何歳から?これは幼い子供を持つ親が必ず直面する疑問だろう。この記事では、子供への性教育の必要性と伝えるべきことについて、年齢別に紹介する。

性についての教育に
「早すぎる」ということはない

子供は好奇心旺盛な生き物だ。人間の体のことや性の質問をされると、親はどこまで話していいのか困ってしまうかもしれない。

小さいうちから子供たちは、様々な質問をしてくるようになる。「赤ちゃんがどこから来るの?」「大きくなったら体はどう変化するの?」といった問いかけだ。そうした質問に適切に答えてあげることで、幼い子供でもある程度性への理解を示すようになる。

もし、子供にセックスの話をすることで、早いうちからそういうことをしてしまう子になるのではないか……と心配しているのであれば、その必要はない。

むしろ性についてオープンに話す家庭で育った子供の方が、初めての性行為の年齢が遅かったり、避妊に対する意識が高まることが証明されている。好奇心と疑問にきちんと答えてあげるのは、子供の将来にとっても良いことなのだ。



話すことを恐れない

子供に、セックスの話や男女関係のことを話しても構わないということを伝えよう。そういう話題をできることが嬉しいと伝えよう。性に関する話題を普通にすることで、子供が本当に必要なときに相談ができるようになるのだ。

もちろん、どんなに性に関して開放的であったとしても、気まずい場面というのはあるものだ。買い物中や、電車やバスでの移動中に質問されることもある。

そんなときは、「いい質問だね。帰ったらそのことについて話そうか」と交わし、帰宅後に話すことを忘れないようにしよう。

年齢別、子供に話すべきことは?

2歳〜3歳:体のパーツの正しい名称。「ペニス」や「膣」など。

4歳〜5歳:赤ちゃんがどこから来るのか。ただし子供は生殖の詳細までは理解できないので、シンプルに、母の子宮で子供が育つことを伝える。

5歳〜6歳:「赤ちゃんをつくるのはパパとママ」というような一般的な知識。もっと詳しく聞かれたら、「パパの体内にある精子という小さな細胞が、ママの体内にある卵細胞というものとくっつく」というような表現で伝える。

6歳〜7歳:性交の基礎的な知識を授ける。「男性と女性の体はパズルのピースのように互いにフィットするように作られている。ペニスと膣がぴったりはまると精子がペニスから泳いできて、卵まで上ってくる」というような言い方をしよう。

また、セックスや男女の交際についてあなたが考えていることを説明しよう。例えば、セックスは人々がお互いに愛しあっていることを示す方法だと伝えたりしてみよう。

8歳〜9歳:セックスが重要なものであること。この年の子供はどんな話題についても基本的な説明を理解することができる。性交渉の際の同意や、レイプといった難しい問題を話題にすることも考えられるだろう。

9歳〜11歳:思春期の体にどんな変化が起こるのか、実際に変化が現れる前に伝えておくことは大切なことだ。ニュースで目にする性にまつわるトピックについて話し合う準備もしておくといい。

12歳:この頃までには、子供たちは自分の価値を定式化している。なので、子供たちが手にする情報に正しい背景知識を与えるようにしよう。ただし、やり過ぎは禁物だ。




TEXT:alice fiancet

イギリスの育児雑誌「FQUK」より転載

父親の育児雑誌『FQ JAPAN』の兄弟誌。セレブパパの子育てインタビューや、最新の育児アイテム、おでかけ情報などを配信している。



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