問題に直面する「小4の壁」 子供たちの放課後を考える
2014/03/31
共働きの家庭が増える中、学童保育施設の数が足りないという通称「小1の壁」が問題視されているが、学童保育施設の質が伴っていないという通称「小4の壁」という問題に直面している家庭も多くある。 そんな子供たちの新しい居場所を作ろうという「フタースクール」の活動が各地で広がりを見せ、高学年向けのプログラムも続々と拡充されている。
共働きの家庭が増える中、学童保育施設の数が足りないという通称「小1の壁」が問題視されているが、学童保育が3年生で終わってしまったり、施設の質が高学年対象ではないことによる通称「小4の壁」という問題に直面している家庭も多くある。
そんな子供たちの新しい居場所を作ろうという「アフタースクール」の活動が各地で広がりを見せ、高学年向けのプログラムも続々と拡充されている。
放課後NPOによるアフタースクールは、学童保育の預かり機能を持ちながら、地域にいる特技やキャリアを持つ大人たちを「市民先生」として放課後の学校に招き、その特技やキャリアを子どもたちに伝えるという活動である。子供がイキイキと人生を生き抜くために必要なことをテーマとして掲げ、「子どもの生きる力を育むこと」をすべてのプログラムの最終目標としている。
東京都中野区にある新渡戸文化アフタースクールと神奈川県藤沢市にある湘南学園小学校アフタースクールでは、高学年を対象としたIT、アスリート、ロボットに特化したプログラムを開始する。
低学年のみが楽しめる内容とは異なり、「ITプログラム」では学習用プログラム言語を使ったゲーム開発やiPhoneアプリ開発を行い、「トップアスリートプログラム」ではアスリート界を代表する元選手からスポーツを学び、「ロボットチャレンジプログラム」では世界的ロボットコンテストに挑戦する。放課後は、一流の講師と様々な体験をして、挑戦する楽しさを学ぶことができる貴重な時間となるのだ。「本当に好きなことに打ち込み、挑戦を続ける」過ごし方こそ小学校高学年には必要であると考えている。
ホンモノに触れ、カッコイイ大人と出会えば出会うほど、子供たちは大人になる楽しみを見つけ、学ぶことの意味を理解していく。預かり場所を求めて塾通いを始めたり、家族の帰りを誰もいない自宅でゲームをして過ごさせるのではなく、子供の気持ちを尊重し新たな楽しみと質の高い学びの場を提供してやることは、頼れる父親の大事な勤めではないだろうか。
【プログラム概要】
■ITプログラム
市民先生:株式会社CA Tech Kids http://techkidscamp.jp/
対象;小学3~6年生
■トップアスリートプログラム
市民先生:一般社団法人アスリートソサエティ http://athletesociety.org/
対象:小学1~6年生
■ロボットチャレンジプログラム(ファーストレゴリーグ)
市民先生:株式会社ロボット科学教育 http://crefits.com
対象:小学3~6年生
(2014.03.31up)