赤ちゃんは生後2ヶ月から大人の表情がわかる!? たまに笑うのはなぜ?
2018/12/21
赤ちゃんの
「笑い」のヒミツ
実は赤ちゃんは、ママのお腹にいる頃からニヤッと微笑んでいるといわれている。生まれて間もない赤ちゃんが、時々ニッコリしているのを見たことがあるだろう。これは、新生児微笑とか生理的微笑と呼ばれるもので、顔の筋肉が自然に収縮して作っている表情。つまり、赤ちゃんにとっては無意識的なものなのだ。
しかし、生後2ヶ月にもなると、社会的微笑という意識的な笑いに変化し、4ヶ月頃には周囲の注意を引くかのような意図的に笑いをするようになり、笑い声も出せるようになっていく。そしてさらに成長すると、今度は知っている人、馴染みの人にしかそのかわいい笑顔を見せなくなってしまう子もいる。ようは、これが人見知りの始まりだ。
大人たちを無条件にハッピーにしてくれる赤ちゃんの笑顔も、成長と共にこうして変化し、コミュニケーション能力の獲得に通じていくのだ。
次回は、1歳間近で試したいゲームをご紹介!
【監修】
榊原洋一 (さかきばら よういち)
1951年東京生まれ。76年東京大学医学部卒。現在東京大学医学部付属病院小児科講師。また、お茶の水女子大学人間発達教育研究センター教授も務める。専門は小児神経学、発達神経学。『オムツをしたサル』『集中できない子どもたち』『多動性障害児』『赤ちゃんはてな』『はじめての育児百科』など著作多数。
【参考文献】
『日曜ピアジェ 赤ちゃん学のすすめ』/著者・開一夫
0〜2歳の子供がいるDADのための「赤ちゃん学」入門書。何かと謎の多い赤ちゃんの「心」をパパが家で簡単に実施できる実験をとおして、丁寧に解説してくれる。
Illustration >> Hama-House
Text >> DAISUKE MAEJIMA
FQ JAPAN VOL.10より転載