シャーリーズ・セロンの子育て術とは?「エゴを捨てて助けを求める」
2018/10/09
南アフリカ共和国出身のオスカー女優シャーリーズ・セロンは、社会貢献をしているセレブの中でもトップレベルの活動家。そんな彼女の育児の経験から、誰でも実践できる子育て術を紹介する。
子育てを一人でこなすのは荷が重すぎる
南アフリカ共和国出身のオスカー女優シャーリーズ・セロンは、社会貢献をしているセレブの中でもトップレベルの活動家だ。
母国がエイズ感染者の最も多い国となっているのを受け、2007年にサブサハラ(サハラ以南のアフリカ)の若者をエイズから守る活動を目的に「シャーリーズ・セロン・アフリカ・アウトリーチ・プロジェクト」を設立。10歳から20歳の若者へのエイズ教育だけでなく、エンパワメント(湧活)のプログラムなども行い、アフリカの子供達の夢を叶えるサポートをしている。
2008年には、国連ピース・メッセンジャーに選ばれ、現在も同役をこなしている。加えて「ストップ・レイプ・ナウ」プログラムやPETAのキャンペーン、同性婚の合法化に向けての活動にも参加してきた。
女優業と社会貢献で多忙な中、シャーリーズは12年に黒人の男児ジャクソンを、14年に黒人の女児オーガストを養子縁組で迎えた。新作映画『タリーと私の秘密の時間』で、子育てを全部自分でこなそうとして疲れ果ててしまう3人の子供のママに扮しているが、実生活でも、ジャックを迎えた際に全部自分でやろうとしてかなりまいったという。
現在は、母親と乳母の手を借りているそうだが、子育ては一人でこなすには荷が重すぎるだけでなく、子供にもストレスの影響が及ぶ。エゴを捨てて助けを求め、協力し合うことが幸せな家族の鍵と言えよう。
DATA
『 タリーと私の秘密の時間』
3人の子供を育てるマーロの元に、夜間だけ通って来るベビーシッターのタリー。彼女は自分の身の上は何も語らず、夜明け前には姿を消す。彼女がマーロのもとに現れた本当の目的とは? シャーリーズ・セロンが18キロ増量して疲れ切った母親役を熱演! 目の覚めるようなドラマティックな展開は必見だ。
監督:ジェイソン・ライトマン/脚本:ディアブロ・コディ/出演:シャーリーズ・セロン、マッケンジー・デイヴィス
他配給:キノフィルムズ© 2017 TULLY PRODUCTIONS, LLC. ALLRIGHTS RESERVED.
Text >> IZUMI HASEGAWA
FQ JAPAN VOL.48より転載