挨拶がきちんとできる子に! 幼児期から教えたい「食の作法」10選
2018/09/21
子供が食卓で学ぶ感謝の気持ちと食事のマナーを教えることは、パパの大切な役割。子供はパパの姿をよく見ているので、まずは自分の行動を見直して。そして、子供に徐々に作法を教えていこう。
①食前・食後の挨拶をする
挨拶は生活の基本。食前・食後に「いただきます」「ごちそうさまでした」と感謝を伝える習慣は是非身に付けさせよう。家庭でのしつけの影響からか、最近ではこれら食前・食後の挨拶さえできない子供が増えている。一言で済むとても簡単なことなので、是非とも忘れずに習慣づけていきたい。
②よく噛んで食べる
よく噛むことは単に食べ物を飲み込みやすくするだけではない。口腔内が咀嚼により刺激されると各臓器の消化液の分泌は促され、体内での消化・吸収も良くなる。また口腔内の洗浄をはじめとして虫歯の予防などにもつながり、一方でリラックス効果もある。健康に直結する大切な習慣だ。
③こぼさないように食べる
純真無垢な子供は、こぼすだけでなく、手でつかんだり、投げたりと、やりたい放題。しかし、そこは頭ごなしに怒るのではなく「上手く食べられたら褒める」という逆転の発想で接してあげよう。こぼしたとしても我慢強く褒めながら直していけば、おのずとこぼさず食べられるようになっていく。
④食前はお菓子を控える
糖分を取り過ぎると脳に満腹信号が伝わり空腹感を感じない状態になってしまう。よって食前にお菓子と甘い飲み物を与えるのは厳禁。しかし、「ご飯を食べなさい」と頭ごなしに叱っても効果はあまりない。どうしてもお菓子を欲しがるようならば、お菓子を食後のデザートとしてみるのも手。
⑤ばっかり食べをしない
1つの献立には甘味、辛味、酸味など、さまざまな味が揃っている。人は、辛いおかずを食べたらご飯を食べて中和するといった「口中調味」を無意識の中に行っており、いろいろな食べ物を交互に口へ運ぶ「三角食べ」には大切な意味がある。気持ちのバランス感覚を育むことにもつながっている。
⑥他のことをしながら食べない
新聞を読んだりテレビを見たり、ほかのことをしながらご飯を食べている父親も多いはず。そんな姿を子供はちゃんと見ている。まずは自分がお手本になろう。そうすれば子供も自然と見習っていくはずだ。他のことをせず家族で同じ食を囲むことにより、会話も弾み楽しい食卓作りにもつながる。
⑦口いっぱいに頬張らない
いくら好きなものだからといって、口いっぱいに頬張らせるのはやめたい。もちろんマナーとしても良くないし、口の中に食べ物が入り過ぎれば、喉を詰まらせる危険もある。何事も適量が肝心。全ての量を一度に盛るのではなく、食べられそうな分だけ小皿に取り分けて少しずつ与えてみよう。
⑧食事中は騒がない
食事中、必要以上に騒ぎ立てるのはマナー違反。ゆっくりと食べ物を噛みしめれば、素材の味もわかり、味覚も豊かになる。たかが食事中の1つの行為だとしても、子供の将来へとつながる大切なことだ。子供の気が散らないようにテレビを消して、おもちゃは見えない場所に置いておこう。
⑨テーブルに肘をつかない
テーブルに肘をつけば背中が丸まり、消化にも悪いしもちろん見た目も良くない。「まだ子供だから」といって見逃していると、大人になっても直らなくなってしまう。子供は親の姿をちゃんと見ているもの。食事中、案外肘をついている親も多いのでは? まずは親が子供に手本をみせてあげよう。
⑩食器や食べ物で遊ばない
食べ物は大切なもの。生産者や自然の恵みへ感謝の念を養っていくためにも、食器や食べ物は大切に扱いたい。それらは食だけではなく、物全般を大切にしようとする気持ちを育んでいく。一方で、家事を手伝わせたり一緒に料理をしたりなど、食事へ参加する意識付けを楽しみながら行っていくことも効果的だ。
Text >> YUKINOBU KATO
FQ JAPAN VOL.9より転載