家づくりが原因で離婚も!? 「家づくりとパートナーとの関係性」
2018/08/29
子供が出来て、家の購入やリフォームなどを考え始める人もいるのでは。しかし、「家づくり」が原因で夫婦関係に亀裂が生じることも。アメリカで実施された調査によると、12%もの夫婦がリフォームやリノベーションの過程で別居や離婚を考えるという。
パートナーに
イライラする人は63.%
家づくりは、精神的・体力的なエネルギーを使う。アメリカで実施された、「改装とカップルの関係性調査」によると、12%もの夫婦がリフォームやリノベーションの過程で「別居」や「離婚」を考えるそう。それに伴い、「Houzz Japan 株式会社」が「家づくりとパートナーとの関係性調査」を実施した。この調査は、「Houzz」に登録している国内のユーザーを対象に実施され、1,451名の有効回答を集計したもの。
この調査によると、家づくりを「楽しい」と答えた人は72%だったが、「家づくりの過程で、パートナーにイライラしたことがある」と回答した人が、63%にのぼる結果に。
イライラの原因のうち、もっとも多かった回答は「パートナーとの趣味が違った」(23%)、次いで「パートナーに自分の理想を説明しても、理解してもらえなかった」(21%)。家づくりを通して、パートナーの新たな一面を知る機会になったようだ。
さらに、「別れ・別居・離婚」を考えた人は9%。また、「考え方の違いや感覚の違いから意見がぶつかることが多く、『離婚』という言葉まで出るほどの喧嘩をした」や「家づくりの後、離婚前提で別居することになった」など、家づくりが原因で実際にパートナーとの絆が壊れてしまったパターンもあった。
トラブル回避のために
リサーチやアイデアを共有
家づくりを経験した回答者が、今後家づくりをする際に実施したいこととして「リサーチをしっかり行う」(51%)、「自分のアイデアをパートナーともっと共有する」(42%)、「もっと経験者にアドバイスをもらう」(30%)、「任せられることは専門家に頼む」(27%)、「予算変更を加味して計画を立てる」(22%)と述べている。
家づくりでパートナーとの絆が壊れないためには、徹底したリサーチやアイデアの共有を行うことがポイントのようだ。
【家づくりのエピソード 】
「妻のトイレに対する思いの深さに驚いた。湿気や匂いを吸収する壁や外国製の壁紙、未来的フォルムの便器など、計画段階ではなんでここまで……と理解出来なかったが、今はわかる。はぁー、家の中で1番落ち着く場所!」(40代 男性)
「既に私が住んでいる部屋に、結婚して一緒に生活することになったため、当初は『◯◯(私の名前)のおうち』という表現が多かったですが、一緒にレイアウトを変えたり、家づくりを奥さんと一緒にすることで『うちの家』という表現に変わったことがとても嬉しかったです。」(30代 男性)
「幼稚園児の子どもが大工さんに懐いて、ほぼ毎日現場に通いました。見学はもちろん、時間のある時にちょっぴり子ども達もお手伝いさせてもらい、新築工事中とても楽しく過ごすことができました。」(30代 女性)
「お風呂のリフォームをしている時、駐車場に簡易浴室が設置され、子供たちと銭湯みたいな気分を味わえたことです。」(50代 女性)
快適な住まい環境と
コミュニケーションが円満のコツ
96%もの回答者が円満な関係に「住まいの快適さが影響している」、76%の回答者が現在のパートナーとの関係を「円満」と答えている。
そして、円満な関係を構築するための秘訣として、「コミュニケーション」(70%)、次いで「パーソナルスペース」(12%)、「スキンシップ」(9%)、「パートナーと家事の役割分担」(9%)と回答している。
「相手をより深く理解することができた」や「家族の絆が深まった」など、81%もの回答者が、家づくりでパートナーとの仲が深まったと回答。93%が「家づくりが完了してから、家に帰るのが楽しみになった」。中には、「パートナーに隠れた才能やセンスがあった」や「パートナーの意外なこだわりがわかった」など、パートナーの良さを再発見する場合もあるようだ。
「分かるだろう」「普通はこうだろう」と自分の中で完結せず、お互いの考えを尊重し、譲れるところは譲る。案外、住んでみたらコレで良かった、と思えるかもしれない。