平日は仕事で忙しいパパへ! 休日に子供と風を感じてみませんか!?
2018/08/02
平日は仕事で忙しく、休日にDADは子育て。そんな事情を持つお父さんは多いはず。そんな休日の子育てを子供と楽しく過ごすアイディアを、2組の親子を例にご紹介。平日が仕事で忙しいぶん、週末は子供と一緒に自然の風を感じよう!
あえて車を使わず
自転車を使う選択
「自転車に乗りたい!」「ビーチで遊びたい!」とはしゃぐ娘2人。「じゃ今日はとってもいい天気だし、自転車でビーチへ行って、そこでピクニックっていうのはどう?」という、父親のジョンさんのアイデアに、みんなは大賛成。
ジョンさんの家からビーチまで、クルマで行けば5分とかからないが、あえてクルマは使わない。平日は子供と遊べない分、週末だけは子供と向き合っていたいと言うジョンさん。
「週末はあっという間だからね。1秒でも無駄にしたくないんだ。移動時間だって有効に使わなくちゃ」。
ジョンさん一家が住む町には自転車用のトレイルがたくさんある。いったんトレイルに入ってしまえば、もうクルマに接触する心配はない。とは言え、どこでどんな事故が待っているとも限らない。
「ソフィア、そこで止まってなさい。みんなで一緒に行こうね」。子供達と息を合わせて進むのは一苦労。スピードの調節が難しく、早く進んでは休みを繰り返す次女、ゆっくりマイペースで進む長女。
「もう少しだ。頑張れ!」。常に周囲に気を配り、娘達を励ましながら進む。「海が見えるよ、ダディ!」。青く広がる海に向かってペダルを踏み込む。娘達の嬉しそうな顔が目に焼き付く。
ビーチに到着すると、早速DADは慣れた手つきでサンドキャッスルを作り始めた。手際がよくあっという間に完成。娘達は、水を運んだり、お城の飾り付けをしたりで大忙し。いつもの家族のルーティーンなのか、誰の動作にも無駄がない。
夢中で遊ぶ娘達を見ながらジョンさんは、「平日は仕事が忙しくて子供達と遊ぶ時間が取れないんだ。育児は妻にまかせっきりだよ。だからこそ、休日に挽回しないとね」と笑い、また一生懸命砂をかき集め始めた。
週末は
子供と過ごすのが基本
カナダのビクトリア市在住のジョンさんの職業は弁護士。仕事熱心な彼は、残業で帰宅が遅くなる事もしばしば。子供ができるまでは、毎日自宅で夕食をとった後に職場に戻り、時には休日も返上して残業をしていたそうだ。この辺りは、日本のビジネスマンと相通ずるものがある。
そんなジョンさんも、子供ができてから人生が大きく変わったと言う。「大きい家に買い替えたし、仕事も、夕食後にオフィスで仕事をするのをやめた。週末に仕事も一切しないよ。だって子供達に会いたいしね」。
週末は特にDAD業に専念し、大好きなスカッシュとゴルフも、その回数を大幅に減らし、極力平日に息抜きするように、と奥さんにも釘を刺されている。
現在、妻のヒラリーさんは子供が小学校に入るまで、弁護士の仕事から距離を置き、育児に専念している。カナダでは共働きの家庭も多く、ジョンさんも子育てに協力しようと工夫を重ねている。
「子供の人生形成される今、できるだけ子供と向かう機会を増やしたい。平日は仕事で忙しいかもしれないけど、それを補えるアイデアはいろいろあると思うんだ。来週は何して楽しもうかと考えること自体が最近は楽しくなってきたよ」。
PHOTO/TOMO
TEXT/TERUYO SANO