文具もIoTの時代!? 努力の「見える化」でやる気アップ!
2018/06/19
始めるまでに時間がかかったり、集中力が切れてしまったり、親も子供もストレスが溜まってしまいがちな自宅学習。コクヨが開発に着手したのは、鉛筆に装着して使うことで、子供のやる気を引き出すIoT文具。一体どんな仕掛けなのか?
親も子供も難しい
自宅学習
文部科学省の学習指導要領の改訂による脱ゆとりが進められる中、授業時間の増加し、宿題など自宅での学習時間も増加傾向にある。しかし、宿題などの自宅学習は、取り掛かるまでに時間がかかったり、集中力や意欲が続かなかったり、親、子供どちらもストレスを抱えてしまいがちだ。
小学校入学前に、どれくらい勉強させるべきなのか悩んでいる未就学児のパパやママにとっても、この問題は例外ではないはず。無理強いせず、子供のやる気を引き出すにはどうしたらよいのだろう。
日々の努力を見える化!
IoT文具を開発中
その問題を解決すべく、文具メーカーのコクヨ株式会社が開発に取り組んでいるのが、「しゅくだいやる気ペン(仮)」。鉛筆に筆記の動きを認識するアタッチメントを装着し、スマートフォンと連動させることで、日々の筆記量を見える化するIoT文具だ。
コクヨは、自宅学習と”書く”ことには密接な関係性があり、”書く”ことに楽しさを加えることで、子供が自発的に自宅学習に取り組めるような工夫ができないかと2016年より企画を開始し、プロトタイプでの実現性を検証してきた。
日々の努力が見える化されることで、単調になりがちな反復学習に楽しみをもたせ、子供が”書く”ことに親しみ、自発的に宿題にとりかかる習慣づくりを支援しようという試みだ。
アタッチメントは、株式会社ワントゥーテンドライブとの共同開発により、加速度センサーとBluetoothを搭載し、筆記の動きをデータとして蓄積。そのデータを「勉強パワー」としてスマートフォンを介して連動するアプリに取り込むことで、日々の筆記料(努力)が見える化される仕組みになっている。
さらに将来的には、溜まった「勉強パワー」に応じて、文具などのごほうびに交換できるサービスの実現を検討されているという。
デバイス概要
市販の鉛筆(六角軸、軸径7.2mm)にアタッチメントを取り付けるだけで使用でき、筆記量に応じてLEDが点灯。加速度センサーによるセンシングデータはアタッチメント内のメモリに保存され、筆記後にBluetoothを利用してスマートフォンと通信し、アプリと連携。電池は充電式で、マイクロUSBで充電できる。
アプリ概要
筆記量を記録。日々の筆記量(努力)が見える化される。
また、現在商品化に向けてクラウドファンディングサービス「Readyfor」で支援者を募っている。一般ユーザーの意見を取り入れながら、2019年春の発売を目指し、本格的な開発を推進していく。募集期間は2018年6月7日(木)~8月31日(金)まで。詳しくはこちら
開発パートナー
問い合わせ先
コクヨお客様相談室:0120-201-594
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