分娩前は不安の連続! その時夫ができること
2018/09/17
君は彼女の助けになるか?
彼女が求めているケアとは
何時間もほったらかしにされて、君は怒り心頭。ひとこと文句を言ってやろうと思う頃にようやく助けの手が回ってくる。そして救護チームが到着した途端に君は、前言撤回、「こんなことならば、助けの手など来て欲しくなかったよ……」なんて複雑な心境になるに違いない。
なぜなら、助産婦や産科スタッフは女性ばかりではないことに気づくからだ。君の目の前で、男の助産師さんや男のドクター、ときに男のインターンたちが、彼女の大事なところを覗き込んで検査する。真面目な顔で、指を(当然、手袋をしてるけどさ)彼女の膣に挿入して、分娩の進行状態を確認するという最も基本的な検査が行われる。
さらに念を押すが、この検査は、産道として十分な10センチに拡張するまで、繰り返し行われるのである。正直どこに目を向ければいいのか、どんな顔をしていればいいのか判断に困るところ。多分、君にできることは、彼女に対して一瞬たりとも医療以外のことを考えないように、ドクターたちを睨みつけることぐらいかな。
(つづく)
PROFILE
ジョン・スミス
世界的ベストセラーとなった「The Bloke’s Guide to Pregnancy~野郎のための妊娠ガイド~」の著者でもあり、英国版FQをはじめ多くの育児雑誌でコラム等を執筆する。
TRANSLATION/MIDORI MIURA
FQ JAPAN VOL.06より転載