パパも知っておくべき 「無痛分娩」ママのリアルな声
2018/04/10
無痛分娩の満足度は?
次の出産でも無痛分娩を選ぶか
無痛分娩の経験者に満足度を聞いたところ、結果は、64%の人が「満足した」と回答。「満足しなかった」派の理由としては、費用の高さ、お産の進行具合によって(急な破水など)無痛分娩の処置ができなくなること、子宮口がある程度開くまで結局痛みに耐えなければならない等。”無痛”分娩とはいっても、麻酔を入れる時や陣痛など、やはり痛みを感じる瞬間はあることがわかった。
第一子を出産したママたちに、次に出産するとしたらどの分娩方法を選ぶかという問いには、自然分娩が55%、無痛分娩が38%、その他(帝王切開)が7%という結果になった。分娩方法の選択は第1子をどの方法で出産したかが大きく影響。たとえば「最初の子の時に無痛ですごくリラックスして出産できたので2人目もぜひ」「1人目を自然分娩でがんばったので、2人目は楽になっていると思う」といった理由が多くあった。また、「初産は大変なので無痛で、2人目からは自然で産む」という人も。
事故のニュースの影響は多少あるものの、「無痛分娩」は、すでに分娩方法の選択肢のひとつとして自然に受け入れられていることがわかる。しかし、安全性に不安を感じているママがまだ多くいるのも事実。神奈川県大和市 愛育病院 岡田恭芳院長は、「無痛分娩は本来、特別にリスクが高い方法ではない」とコメント。
「当院では産婦さんの80%に無痛分娩をお選びいただいています。昨今のニュースなどで伝えられている死亡事故は、分娩の最中に万が一何か問題が起きたとき、すぐに的確な処置ができれば確実に防げるものです。そういった万全の体制をもつ産院をお選びいただくことで、安全な無痛分娩をしていただくことができます」
実際に、今年2月に厚生労働省の研究班が、安全確保のための体制整備に取り組む提言案を発表。現状、無痛分娩がおこなえる施設数はまだ少ないが、厚労省や医療施設、医師、スタッフなどそれぞれの無痛分娩における安全性への意識が高まってきているという。
そういったことを踏まえ、さらに痛みの緩和だけではなく産後の早期回復など、母体にとってメリットが多くあることも広く知られるようになれば、もっと普及されていくのかもしれない。
「自然分娩」でも「無痛分娩」でも、”無事に産まれてくれればいい”と望むもの。しかし、”どっちでもいいよ”と妻任せにせず、夫婦で話し合うことが、その先の育児にもつながるのではないだろうか。
【無痛分娩を実施している施設の一覧はコチラ】
日本産科麻酔科学会
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