知ってる? パパと家族のための「イクメン訓練校」
2018/01/19
結婚相談所を手掛ける会社が仕事の両立を目指す人を応援する「イクメン訓練校」をスタートさせた。結婚したら幸せになれるという価値観が崩れつつある現代で、結婚相談所が考える育児のあり方とは?
子育ては会社を含んだ
チームで考える時代へ
68.9%―東京都の調査で判明した、育児休業の取得を希望している男性の割合だ。しかし、2017年に厚生労働省が発表した男性の育児休業取得率は、わずか3.16%。多くの男性たちの希望とは裏腹に、現状の育児休暇の取得は難しいままだ。
育児休暇の取得には、企業や周りの理解が欠かせない。育児休業がとりやすくなる職場づくりのために、「イクメン管理職」を育てる訓練校(厚生労働省管轄 認定職業訓練校 イクメンコンサルタント協会)を株式会社ヴォルテッジが2017年11月にスタートさせた。
なぜ、結婚相談所が「イクメン」化を推進するのか? それは、核家族化が進み、女性の社会進出が促されている現代で、男性の育児協力は必須であり、企業も、従業員の結婚や子育てをチームで考える時代になったというヴォルテッジの考え方に基づいている。
職場で考える
「ライフ」のあり方
11月にスタートした訓練校で学べるのは、赤ちゃんのおむつ交換や抱き方のようなすぐに子育てに直結する部分だけではない。訓練校では企業向け研修も行っており、職場での男性育児休業の指導や自社の育児制度を考えるなど、職場でワークライフバランスの「ライフ」の部分を考えるような内容も学べるようになっている。
運営する株式会社ヴォルテッジは、結婚相談所などを展開する企業。過去にも、2017年5月より独身男性に向けた「イクメン教育」事業を展開。妊婦ジャケットの着用や、赤ちゃんの沐浴体験等の授業を通じて、「イクメン士認定資格証」を発行している。