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各国の少子化 ではなぜ全世界的には人口爆発なの?

沖縄や日本の一部過疎地は
「その先」を進む

以上見て来たように、経済発展が進む国ほど少子化が生じるという傾向は明らかだ。その中でも先端にいるのが日・韓・台だが、その先端のなかの、そのまた最先端の動きが日本で始まっている。前回述べたように、過疎地の中に人口再生力が100を超える地域が再登場し始めているのだ。

過疎地ではないが、沖縄にも注目したい。子供の数は1%増で、人口再生力も93だ。隣の台湾が14%減・55なのとは極端に違う。「日本だけがどんどん滅びていっている」という言い方をしている人は、こうした数字をチェックしてほしい。

※人口のデータは務省統計局「平成27年国勢調査結果」、出生数、出生率のデータは厚生労働省「2015年人口動態統計」、各国人口データは、国連人口部統計「世界人口推計2015年改訂版」に基づき掲載

 



PROFILE 

藻谷 浩介 MOTANI KOUSUKE

株式会社日本総合研究所主席研究員。「平成の合併」前の3232市町村全て、海外83ヶ国を私費で訪問した経験を持つ。地域エコノミストとして地域の特性を多面的に把握し、地域振興について全国で講演や面談を実施。自治体や企業にアドバイス、コンサルティングを行っている。主な著書に、『観光立国の正体』(新潮新書)、『日本の大問題』(中央公論社)『里山資本主義』(KADOKAWA)など著書多数。お子さんが小さな頃は、「死ぬほど遊んでやった」という良き父でもある。

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FQ JAPAN VOL.45より転載

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