パパが育休を取得するための3つの制度、知ってる?
2017/12/11
育休は政府も会社も推奨
「隠れ育休」も利用しよう
前述したように、育休を取る制度は実は結構確立されていて、政府も会社も推奨しています。昔のような取りづらさは無くなってきているはずです。
FJでは「僕らの隠れ育休調査」を5年ごとに行っています。隠れ育休は、余っている有給で休むなど育休ではない制度を上手に活用して、育児をするために休むこと。有給なら給料が全額出るのでママも安心です。一部の大企業では配偶者出産休暇もあるところがあります。
本当の育休制度を利用していないので数字には現れませんが、そうした特別休暇を使って隠れ育休を取っているパパは、すでに全国平均で半分くらいいます。さらに、産後やママと子供が退院する日などに1、2日休んでいる人も含めれば、3.16%※3という数字よりも実際はもっと多くの人が子供の育児のために休んでいます。あなたも未来を見据えて、少しの勇気を持って育休を取れるパパになりましょう。
※3. 厚生労働省が発表した2016年度の男性の育児休業取得率
男の「100年ライフ」プロジェクトとは?
FJで今年スタートした新事業。 人生100年という時代、教育⇒仕事⇒引退という3ステージからマルチステージへ移行していきます。次世代の育成、家族の幸せ、そして自分の笑顔のために、Work、Life、Socialいずれも満喫するハイブリッド人生を送ることが、笑っている父親の一生です。育休、転職、副業、起業、移住、主夫……、男性の生き方が多様化してきた今こそライフデザインを見直すチャンス。プロジェクトでは関連のセミナー等を開催していきます。
HP:男の「100年ライフ」プロジェクト
プロフィール
安藤哲也 TETSUYA ANDO
1962年生まれ。2男1女の父親。2006年、NPO法人ファザーリング・ジャパン(FJ)を立ち上げ代表を務める。NPO法人タイガーマスク基金代表。厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進チーム顧問、内閣府・男女共同参画推進連携会議委員などその活動は多岐に渡る。新著は『「仕事も家庭も」世代の新・人生戦略「パパは大変」が「面白い!」に変わる本』(扶桑社)
FQ JAPAN VOL.44(2017年秋号)より転載