意外な事実が! 世界中から集めた早期教育の研究結果
2017/05/08
家庭の経済状況が
子供の学力に影響する日本社会
表7は、家庭の社会経済的背景が与える子供の学力への影響を調査した文部科学省委託研究のデータ。調査結果を見ると、1つもイレギュラーの要素なく、社会経済的背景が高い子供のほうが各教科で平均正答率が高いのだから驚きだ。
子供に掛けられる教育費だけでなく、子供のために使える時間や手間だって経済事情が関連してくるのだから、当然といえば当然の結果なのかもしれない。世界的に家庭の経済状況による教育格差の問題が話題となっているが、日本でも同様の状況となっていることが分かるデータだ。
ヘックマン教授はアメリカの貧困問題を解決するための手段として、幼児教育の充実を提言している。教育格差の拡大、格差再生産の問題が言われ出している現在の日本。幼児教育にかけられている期待は大きい。
EVIDENCE
家庭の経済状況が良い子は学力が高く
家庭の経済状況が悪い子は学力が低い
※FQ JAPAN VOL.41(2017年冬号)より転載