育児や家庭の悩みを相談するなら、親子支援制度!
2017/02/09
育児や家庭の悩みは、パパ・ママだけで抱え込まずに、国や地域の親子支援や制度を活用して、ストレスや負担を減らそう!
地元の「家庭教育支援チーム」
が良き相談相手になってくれる
「家庭教育活性化支援等に関する特別調査研究(平成20年度)」によると、約4割の保護者が子育てに悩みや不安を抱えている。三世代同居の減少や地域のつながりの希薄化により子育て世帯が孤立していることが要因のひとつ。そこで発足したのが、「家庭教育支援チーム」だ。
子育て経験者や教員OBなどが中心となってチームを結成し、保護者向け勉強会、家庭訪問による個別相談、親子交流のイベントなど、地域の実情に合わせた取り組みを実施している。夫婦だけでは解決できない子育ての心配事も、身近な地域の人々に相談すれば答えが見えてくるかもしれない。(文部科学省)
【事例】土曜日開催の勉強会も
家庭教育支援チーム「こもんず」(千葉市)では、定期的に保護者向けの講座を実施。パパも参加しやすいよう、土曜日に開催されることもある。あなたの地元の家庭教育支援チームは、市区町村のHPでチェックしてみよう。
地域子育て支援拠点で
ママの負担も軽減
3歳未満児の約6~7割は家庭で子育てをしており、その中には子育ての不安や負担を感じたり、孤立感を抱えている親もいる。全国には、子育て中の親子が気軽に集える場として「地域の子育て支援拠点」が設置されている。
街中や公共施設、保育所など地域の身近なところにあり、子育てに関する知識や経験を有するスタッフを配置。遊び、交流、相談など、育児のあらゆるニーズに対応してくれる。また、児童館によるイベントや、パパも参加しやすい土日に開催されるイベントもある。父子で出かければ友達もでき、ママには一人の時間も作れて、一石二鳥だ。(厚生労働省)
パパといっしょに公園であそぼう!
「都筑区子育て支援センターポポラ」(神奈川県)では、第一土曜日をパパと公園遊びをする日に設定。これを機に公園デビューを果たすパパもいるそうだ。他の子の様子を見ることで、我が子の意外な一面を知ったり成長を感じるのも楽しみのひとつ。パパ同士が顔見知りになり、幼稚園や小学校に上がったタイミングなどでパパ友になるケースもあるという。幼少期のうちに地域社会に種を蒔いておけば、思わぬタイミングで花が開くかも!?
<今回の協力者>
厚生労働省 雇用均等・児童家庭局 総務課 少子化総合対策室
文部科学省 生涯学習政策局社会教育課、男女共同参画課、初等中等教育局幼児教育課
都筑区 子育て支援センター ポポラ
千葉市・家庭教育 支援チーム「こもんず」
Text » SHIHO HIRATA
※FQ JAPAN VOL.41(2016-17年冬号)より転載
“孤育て”の悩みを解決する! 社会とつながる親子支援活用術
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・育児や家庭の悩みを相談するなら、親子支援制度! Part.2