父子のコミュニケーションにベビーマッサージのすすめ
2016/09/20
ベビーマッサージは、親子のスキンシップの1つであり、本来とても身近なもの。昔からある何気ない手遊びだって、赤ちゃんと一緒に楽しめば立派なベビーマッサージ。まだ小さな我が子とどうやって遊べばいいのか悩むパパのための、蛯原英里さんに教わる楽しく役立つベビーマッサージ講座。
ベビーマッサージのコツ!for DAD
まずはパパが本気で楽しもう!
目覚めからおやすみまで大活躍のマッサージ
赤ちゃんの両手をやさしく持って、リズムに合わせて“トントン”と合わせよう。「糸巻き巻き」の歌に合わせても。
準備運動にも!目覚めのマッサージ
筋肉がゆるんでリラックス
やさしくゆらすのがコツ
足を両手で優しく曲げ、両手も足の方に集める。そして手足をまとめて、ゆっくりと左右にゆらそう。蛯原家では包むような形からこの動作を“小籠包”と呼んでいるそう。
足と手を交差させて、全身に刺激を
右手と左足、左手と右足
交互にタッチで全身運動
赤ちゃんの手足を左右互い違いに持って、タッチさせてあげる。手のひら、足のうらは繊細な部分なので赤ちゃんにとっていい刺激に。声かけのリズムに緩急をつけると楽しい。
パパならではのダイナミック“いないいないばあ”
“ばあ”のときは
思いっきり盛り上げて!
“いないいないばあ”もパパの手にかかればダイナミックなスキンシップに。赤ちゃんの足をやさしく持ち上げて、パパの顔を隠す。このとき、声かけを忘れないように。声かけをしながら、赤ちゃんの足を下げて顔を出す。ヒゲの生えているパパなら、“ばあ”のときに赤ちゃんの足のうらを顎につけて「チクチク~」と声かけするのも楽しい。
一緒に楽しむことが大前提
パパならではのスキンシップを
赤ちゃんの免疫力が高まり、リラックス効果があるなど様々な良い影響があるベビーマッサージ。しかし、パパにとっては力加減や声かけの仕方など、わからないことが多いのも事実だ。そこで今回はベビーマッサージの基本に立ち戻り、“赤ちゃんと一緒に楽しめる”スキンシップとしてのマッサージを紹介する。蛯原さんによれば、ダイナミックな動きのマッサージこそ、パパに向いているとのこと。
「赤ちゃんは自分ではできない意外性のある動きが大好き。だからこそ、パパには難しく考えず、スキンシップの一貫として楽しんで欲しいんです。初心者のパパには、足を動かしてあげるマッサージがおすすめです」。足のマッサージは、赤ちゃんの慣らしにも最適。機嫌や体調を見て嫌がるようならやめる、食後すぐには刺激しないなどの基本を守れば、あとは一緒に楽しめばいいのだ。
「笑顔で目を合わせてあげれば、あとは自由な発想でトライしてOK。いつも何気なく行っているコミュニケーションだって、ベビーマッサージと言えるかもしれませんよ」。パパと赤ちゃんのスキンシップに今日からベビーマッサージを取り入れてみては?
蛯原英里(えびはら えり)
ena AMICE代表。1979年宮崎県生まれ。
2001年看護師国家資格を取得。
NICU(新生児集中治療室)に約6年勤務した経験を生かし、ベビーマッサージ講師として活躍。2014年、第1子を出産し、子育てに奮闘中。
ブログ:蛯原英里ブログ Powered by Ameba
Illustration » PANTODAIKICHI
Text » KANA IZUMI
※FQ JAPAN DIGEST VOL.38(2016年秋号)より転載