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【ドイツの育児事情】有給休暇の消化は当たり前!父親の育児参加を促す政策

「日本人は労働時間が長い割に、生産性が良くない」などという話をよく耳にする。では実際、海外の人々はどのように仕事と向き合っているのか。そこには我々にとって驚愕の、“その国ならではの働き方”が存在していた。今回はドイツのWLB事情を紹介する。

有給休暇は取って当たり前
社会全体の理解も深い

ドイツでは有給休暇を全日消化するのが当たり前である。消化しないと上司の管理能力が問われるため、上司も取るよう部下に促す。有給休暇は年間30日というところが多く、夏休み3週間、春の復活祭の時期に2週間、クリスマスに1週間などそれぞれ長期の休みを取る。休んでいるときは仕事が滞ってもお互い様であり、取引先も理解がある。

病気の場合は別途、病欠扱いで休めるので有休が減ることはない。また、子供の病気で休む場合は、健康保険を用いて年間10日間まで給与がカバーされるため、有給を減らすことなく休むことができる。

自分の生活を疎かにしない

また事務職はフレックス制のところが多く、月曜日から木曜日まで30分か1時間余分に働き、金曜日は昼ごろ帰るというのが一般的だ。急な残業の場合、「子供の迎えがありますので」と断る男性社員も珍しくはない。

自分の生活がまずあって、そのために仕事をするというスタンス……家族との時間はもちろん、趣味やボランティアを楽しむ時間があるのは当然のことなのだ。

Text » SACHIKO KUTSUKE

FQ JAPAN VOL.34(2015年春号)より転載

 

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