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フィンランドの子育ては“ネウボラおばさん”と!

妊娠期の悩みや育児に対する疑問・不安を相談したり、検診を受けたり、様々な手厚い子育て支援が受けられる「ネウボラ」とは?

12月3日木曜日、フィンランド大使館にて、「ネウボラ」についての記者発表会が開催された。「ネウボラ」とは、フィンランドで導入されている育児制度であり、妊娠期から就学前までの子供の健やかな成長と発達、母親及び家族全体の心身の健康をサポートするものだ。妊娠期の悩みや育児に対する疑問・不安を専門家に相談したり、検診を受けたり、様々な手厚い子育て支援が受けられる。
当日は、マヌ・ヴィルタモ駐日フィンランド大使や、日本におけるネウボラ研究の第一人者である吉備国際大学大学院教授髙橋睦子氏が登壇した。

【参考】
フィンランドからの贈り物「育児パッケージ」生まれて初めてのバースデープレゼントは自治体から?

「ネウボラには『アドバイス・助言』という意味がありますが、決して上から目線の『指導』をするということではありません。妊娠を知った女性は、かかりつけの“ネウボラおばさん”(保健師が多い)と繰り返し面談・対話を行って、信頼関係を育みつつ、育児への不安を解消していくことができるのです」と話す髙橋氏。
妊娠前に支援を受けられる「出産ネウボラ」の取得率は99.8%、出産後に受けられる「子どもネウボラ」取得率は99.5%と、国民のほとんどが制度を活用しているというから驚きだ。

この制度は、「すべての母親たちに、直接のアドバイスを得る機会、必要な時に直接の援助が得られる機会を提供するために、1つのまとまった中央組織を作らなければならない」という、小児科医アルヴォ・ユルッポ教授の考えが具現化して、1922年に誕生、そして今の形になったのだという。

また、フィンランドの子育て支援には、母親手当ての1つとして「育児パッケージ」というものもある。妊婦検診を受けた女性には、ベビー服やおくるみなど、育児用品が詰め合わせられた、ダンボール製の「育児パッケージ」が贈られる(現金140ユーロを受け取るという選択肢もある)のだ。所得や国籍の制限はなく、180日以上フィンランドに定住している者であれば、誰でもパッケージを受け取れるのだという(パッケージはベビーベッドとしての使用も可能!)。

専門家からの厚いアドバイスを、妊娠時期から得られる子育て制度「ネウボラ」。これらによりフィンランドの出生率は長年1.8前後を維持している。出産を控えた女性やすべての母親たちとの対話や信頼関係を大切にすることで、産後、育児が上手くいかずパニックに陥ってしまう人や、痛ましい飛び込み出産を減らすことができるという点でも、取り入れるべきメリットはたくさん。

ここ数年、日本でも高い関心が寄せられ、浦安市(千葉)、名張市(三重)、文京区(東京)、和光市(埼玉)など、いくつかの自治体でネウボラや育児パッケージが導入され始めている。3人の子供の父であるマヌ・ヴィルタモフィンランド大使も、「ネウボラが浸透することで、日本の育児環境の改善に繋がってくれれば」と更なる広がりに期待を寄せていた。

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