ママだけじゃない!パパの「産後うつ」のすべて
2015/02/12
子を持つ父親の内、およそ10%が「産後うつ」に悩まされているといわれる。 「産後うつ」は、赤ちゃんが生まれてから1年の間に最も現れやすいといわれ、特に、生後3~6ヶ月の間に現れやすい。さらに、20代のパパはそのリスクが高い。
症状
産後うつは周りとの関係にも大きな影響を与える。医者にかかる前に自分で克服する方法はたくさんある。第1のステップは、どのような症状が具体的に見られるのかを理解することだ。一番良く見られる症状は離脱感だ。我が子との距離を感じたり、父親の役目を果たしていないのでないかという不安感などをいい、このような心の中の恐怖感や不安定感によって、子供と上手くコミュニケーションが取れなくなったりする。
子供とのふれあいが最も大事だということを忘れてはいけない。症状を克服するには、抱っこしたり、話かけたり、本を読んであげたりと、とにかく触れ合う時間を増やそう。一見単純に思えるが、赤ちゃんとの距離を縮めることができるし、自分が父親業に適任だと徐々に感じられるようになるだろう。
ケア方法
子供の世話をする前に、自分の管理ができている必要がある。活発に動き、健康な食事を取れば、メンタル面でもいいことだらけだろう。そこでまずは子供をお散歩に連れて行くことから始めてみよう。パートナーに休息を与えることができるし、早い段階から我が子との関係も築きあげることができるだろう。
「パパ友」を作るのもおすすめだ。パパと子のための水泳やダンス教室もあるし、「産後うつ」に悩まされる父親たちをサポートするグループもある。
また、子供が小さいと睡眠時間が削られがちだ。これについては、長期的に悩まされることになるのではと恐れる人もいる。しかし、心配はいらない。6ヶ月を過ぎれば、赤ちゃんの睡眠パターンは普通に戻っていく。そうすれば、いつも通りの睡眠時間が取れ、気分もだいぶ良くなるだろう。
産後うつには病院での治療法もあるので、かかりつけの医者にいくことがオススメだ。病院ではオンラインセラピーや自己啓発グループ、運動グループなどへの参加による治療方法を提案してくれるだろう。オンラインセラピーなら、認知行動療法プログラムによって日々の悩みやうつを引き起こす要因をつきとめてくれる。
繰り返しになるが、どんな治療を受けるにしてもまずは馴染みのあるかかりつけ医に行ってみよう。ありがたいことに、現代の医学界では父親の「産後うつ」が深刻で重い症状だということが徐々ではあるが認識されつつある。
親になるということは、父親にとっても母親にとっても大きなチャレンジだ。新たな責任感、新しい社会の輪の広がり、経済的負担など、子育てにおいて父親の精神的負担は大きい。しかし、自分のケアをきちんと行うことでそれは軽減できる。もちろん最初は難しいかもしれない。しかし継続するスタミナがあれば、赤ちゃんとの絆が深まり、父親であることを次第に楽しめるようになるだろう。そして最終的には、自分が理想としていた父親になることができるだろう。
TEXT: Nicholas Coombs
TRANSLATOR: Ellie Yamashita
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