激動ともいえる新パパライフ ユージ インタビュー
2014/08/18
ユージさんの場合も両親が5歳の時に離婚。母子家庭で育つ息子の姿に、過去の自分が重なった。
「僕も母親ひとりに育てられて兄弟もいない。状況は全く同じでした。彼がひとりで遊んでいる姿を見ると、楽しそうにはしてるんですけど、どこか寂しそうにも見えて。僕もお父さんが欲しかったから、そういう感情も含めて、彼のお父さんになれたらいいなって思ったんです」。
ユージさんの父親は、ハリウッド俳優のマイケル・ゴードンさん。5歳までアメリカで一緒に暮らしたユージさんだが、その時の記憶はかなり断片的だ。
「ウォータースライダーのある大きなプールがあって、電動シャッターの車庫が3つあってっていう、景色は覚えてますけど、あとはほとんど記憶にないですね。だから、お父さんに何かを教わったとか、そういった記憶は全くないんです」。
日本に移住後は、ずっと母親との2人暮らし。部屋の掃除の徹底はもちろん、食事中はテレビ禁止など、かなり厳しく育てられた。
「テーブルマナーから何から、とにかく厳しかったですね。もちろん食事中にゲームなんてもってのほかですよ。部屋もちょっと汚いと、すごく怒られて。そんな風に育ったけど、息子には僕の母親みたいに厳しくはできないんですよね。生まれたときから一緒にいる父親ではないので、どこか強く言えない部分があって。例えば夜、早く寝かさないといけないんだけど、彼はもっと遊んでいたいから頑張って抵抗する。そうすると奥さんが怒り出すから、僕なりの注意の仕方で、なんとか寝かせようとするんです。ゲームをやってたら”そこまでやったらセーブして一緒に寝よう”って言って、ベッドで話をしながら寝かしつけたり」。
言葉では強く言わない代わりに、ユージさんは、態度で伝えることを意識しているという。
「彼の前では特に、奥さんに優しく紳士的に接するようにしています。僕が奥さんに対して”おい、飯作れよ!”なんて言っていたら、彼もそういう男になってしまうかもしれない。女性に対して偉そうな男にはなって欲しくないと思っているんです。彼の前では特にそうですけど、もちろん、彼がいなくても奥さんに対しては紳士ですよ(笑)」。