世界で最もセクシーな独身男性、マシュー・マコノヒーがついに父親へ!
2013/08/29
過去に女優のサンドラ・ブロックやペネロペ・クルスとの交際で浮き名を流し、ハリウッドきってのワイルドな男として名を馳せたマシュー・マコノヒーが今年7月、待望の父親になった。14歳年下のモデルをパートナーに迎え、子供が生まれても、彼は自分のスタイルを変える気はさらさらないらしい。 さて、その真相とは?
ハリウッドきってのセクシー
俳優マシュー・マコノヒー
今年7月、ハッピーなニュースがハリウッドを賑わせた。人気俳優マシュー・マコノヒーのパートナーが男児を出産し、めでたく父親になったというのだ。
過去にトップ女優のサンドラ・ブロックやペネロペ・クルスとの交際で浮き名を流し、ピープル誌2007年『世界で最もセクシーな独身男性』に選ばれたこともあるワイルドな彼。名作『評決のとき』では並みいるスターをおさえ主役に抜擢、近年では『アミスタッド』や『10日間で男を上手にフル方法』などの好演が評価され“実力派俳優”の地位を確固たるものにした38歳のハリウッド・スターである。お相手は、ブラジル人モデル、カミラ・アルヴェス(14歳下の24歳!)。ともに「初めての子供」とのことだ。
大のビーチ好き、ボンゴを叩きながら裸で踊るのが大好きで、独り身の日々をトレーラーで暮らしながら世界を周るほどに無類の旅好き。彼は、子供が誕生したというのに、その自分のスタイルを変える気はさらさらないらしい。そんな一風変わった色男の子育ての真相について、FQ が迫ってみた。
毎日がまったく新しい体験
同じことは2度と起こらない。
FQ男児ご誕生、おめでとうございます。今、どんな気分?
マシュー・マコノヒー(以下MM) とても嬉しいよ。彼女の体に神が授けてくれた命が育ち、生まれた後に、自分たちは母となり父となりその子を育てる。このことによって人生が輝かしいものとなると、今は実感している。
FQ 出産は立ち会った?
MM もちろんさ。僕は彼女の股の目の前に座ったんだ。陣痛のリズムは素晴らしく、痛みの波に併せ、僕がDJ となって2人は部族民のようにブラジル音楽に合わせてダンスを踊ったんだ。出産の記録はすべて撮ってあるよ。次第に陣痛がどんどん押し寄せてきて、彼女は汗だくになってきたけれど、麻酔は使わずに「とにかく頑張れ」と励ました。もう疲労しきっていたけれど、これ以上激しい陣痛は起こさせまいとリズム感を大切にしながら、ともに乗り切ったんだ。そして、時間の陣痛の末に、彼女はついに元気な我が子を産んでくれたよ。その瞬間は、最高にハッピーだったね。
FQ 父親になって一番の楽しみは?
MM 毎日、その“楽しみ”を発見していくことだろうね。僕がずっと夢見てきて、楽しみにしていたのは、これなんだ……。ほら、僕らはみんなプロジェクトを持っているだろ。映画を作る。目標を定め、達成し、何かを創り上げる。クリエイターとして、ね。僕が、1人のクリエイターとして見て、一番素晴らしくて、ずっと楽しみにしてきたプロジェクトは、自分の子供を育てることなんだ。
毎日がまったく新しい体験で、同じことは2度と起こらない。健康な子供を迎えてきちんと育てる。そしてある時期が来たらそっと手放して、遠くから見守る。それからまた子供が戻ってくればどんな若者に成長したかわかる。もしかしたら年をとった姿も見られるんだ。この世で一番すごい奇跡だよ。
一番素晴らしくて、ずっと楽しみにしてきたプロジェクトは、自分の子供を育てることなんだ。
何か予定を立てても子供次第、
親の思うようにはならない。
FQ 子供が生まれて落ち着いた?
MM 年をとった気がするどころか、少し若くなった気分だよ。僕は今歳だけど、精神的にはできるだけ若さを保ちたいと思っている。若さを保ちながらも、カミラといると父親の気分も取り戻せるんだ。思考回路が少し変わったんだろうね。将来を考える時、「僕は」の代わりに「僕たちは」と考えることが多くなっていることに気づくんだ。僕の考え方を本質的に変えてしまったりはしていないけど、ただ、今まで以上に充実していると感じる。
FQ もうすっかり父親ですね。
MM まだまだこれからだよ。子供が大きくなるにつれて、「まさか自分がこんなことを言うなんて」と思ってきたセリフを平気で口に出せるようになるんだろうな。「どうして?」「パパがそうしろと言ったからだ」「説明はこれっきりだぞ」とかね(笑)。
FQ 独身時代はトレーラー生活が長かったようですが、家族ができてトレーラーは売り払う?
MM トレーラーは絶対手放さないよ。うちの子も旅の味を教えてやりたいんだ。大人になって週末に家族旅行で、田舎へキャンプに行く、ということになるとするだろ。「またあそこに行きたいな。あのキャンプした場所」とか「ゲストハウスに泊まった河岸に行きたい」とか言ったりするよね。そんな時、トレーラーが役に立つ。行きたければ、車につないですぐ出発さ。
FQ 子供はあなたの自由な精神を受け継ぎそう?
MM 間違いなく、僕の子はダンスするようになるね。ビーチで遊んだり野山をハイキングしたり(笑)。僕と同じダンスはしないかもしれないけど、それでもリズム感のある子にはなると思うよ。
FQ 最後に、ライフスタイルで変わりそうなものは?
MM 子供ができたら生活をどう変えていくか、なんてことがテーマになりがちだけど、変えなくていいこともたくさんあると思っている。子供が生まれたら、その子が生活の一部になるのは当然だけど、映画の撮影現場ではこれまで多くのアクションを求められてきたし、危険な演技を頼まれたところで、断るなんてことは絶対にできない。バカな真似だけはするつもりはないけどね。何をするか、しないかは、その時の本能、直感に従うよ。ただね、これもわかるんだ。自分の両親をはじめ、周囲に年上の人から同年代まで素晴らしいママやパパがよく言っていること──「壮大な計画を立てたいだろうけど、諦めたほうがいい。思った通りにはいかないから」。何か予定を立てても子供次第、親の思うようにはならない。旅行の予定を立てても赤ちゃんの具合が悪くなれば行けなくなるし、大きくなっても、こういう大学に進ませたいと期待しても、その通りにいくものではない。だから特に何もないよ。今はあえて何も考えないようにしているんだ。
FQ JAPAN VOL.8より転載