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育休取得より大事なこと

育休取得率を上げようとすること自体が間違い!?

それにしても、これだけ”イクメンだ”、”男も育児だ”と世の中のムードは変わってきているのに、なぜ育休取得率はいっこうに上がる気配を見せないのだろうか。ここで今まであまり公には言ったことがなかったが、うすうす思っていたことを告白しようと思う。

ここまでやっても変わらない。てこをもっても変わらないということは、構造的にそちらの方向には動かないということではないか。そもそも育休という制度が、日本の企業文化にあっていないということではないか。育休取得率を上げようという試み自体が無理ゲーなのではないかということだ。その企業文化自体を変えていくことには長いスパンで取り組まなければいけないと私も思う。しかし一方で、今すぐすべきことは、意地になって育休取得率を引き上げることではないように私は思うのだ。

くり返すが、男性の育休取得は、夫婦で助け合って子育てをするための一つの手段であって、それ自体が目的ではない。であれば、男性が育休を取得しなくてもうまくいく方法を考えるほうが建設的かつ現実的ではないか。要するに「押してダメなら引いてみろ」ということだ。ちなみに私は長男が生まれたときに、育休を取るのも面倒くさくて会社を辞め、フリーランスになったのだが、そういう無鉄砲をおすすめするわけではないので、ご安心を。

男性が育休を取るべきタイミングは2回

もし男性が、育休を最低限だけ取るのだとしたら、優先すべきタイミングは2回ある。

1回目は当然、出産直後の数週間だ。産後の肥立ちを良くするために、妻の負担を極力減らす目的だ。実家からおじいちゃん、おばあちゃんが応援に来てくれたり、妻子だけしばらく実家に預けたりということでない限り、出産直後の妻が一人で何から何までやるというのはちょっと負担が大きすぎる。

もちろん夫が育休を取得することが理想であるが、それが難しいのであれば、午前中だけ在宅勤務を認めてもらうとか、それこそ16時上がりの時短勤務を認めてもらうとか、そういう多様な働き方があってもいいのではないか。現状では、普通に働き続けるか育休を取得するか、ゼロか百かのようになってしまっているのではないだろうか。変則的な勤務のせいで周りの同僚にちょっとした負担を追わせてしまうのであれば、産後の肥立ちが落ち着いたころにでも、「ありがとう。おかげで妻も子供も元気だよ」といって居酒屋でご馳走すればいいのだ。

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