映画『The Son/息子』主演のヒュー・ジャックマンが告白?「親としての恐怖」とは
2023/03/17
ハンサムでスタイルが良くて、気さくで歌もうまい。そんな、完璧に見えるヒュー・ジャックマンも子育てに悩むことがあるという。主演映画『The Son/息子』の出演を通して、父親として変化したという彼の子供との関係性とは。
弱みを見せてもいい
家族に正直になろう
映画『The Son/息子』で主演を務めるヒューは、17歳の息子との絆をどのように築けばよいか戸惑う父親・ピーターを演じている。不倫相手の女性と再婚しその女性との間に赤ちゃんが生まれたばかりのピーターは、弁護士として大きなチャンスが巡ってくる。しかし同時に息子が抱える心の問題に直面する。家族、仕事、自身の父親との関係…。ピーターの経験する悩みはヒュー自身の実体験とオーバーラップする部分もあるだろう。彼自身、二人の子供を持つ親であり、スター俳優として世界各地を飛び回って仕事をしているからだ(ただ、10歳上の奥さんとは26年連れ添っているけど…)
本作への出演を記念してヒューは「俺は以前とは違う親になったと思う。もっとオープンに弱みを見せることができるようになった。」と話す。「俺が家族に冷たい態度をとってしまった時、子どもたちは俺の機嫌を損ねる何かをしたからだと思ってしまうけど実際のところは、俺は時分の仕事で頭がいっぱいだからなんだ。それをきちんと子どもたちに伝えることにした。『もしお前たちが心の距離を感じてしまったら、ゴメンよ。俺は今、この仕事のことでとてもナーバスになっていて他がないがしろになっている。お前たちのせいじゃないよ』ってね」。
人生は常に選択の連続だ。ヒューは「仕事と家庭の両立はどのようにすればいいと思う? もし俺が父親として間違った選択をしたら? 一人の親として、とてつもない恐怖を乗り越えなければならない。そのたびに疑心暗鬼に苛まれるよ」と打ち明ける。そして「『The Son/息子』を通して、家族や周りの人たちとの会話を増やし、それぞれの心の距離が縮まれば嬉しい」と話す。
ヒュー・ジャックマンが思う
メンタルヘルスの重要性とは
コロナ禍を経験した私たちはメンタルヘルス(心の健康)についてこれまで以上に関心が高まっている。「俺たちはメンタルヘルスについて話す必要があるし、どう話し合うべきか知らなければならない」と、ヒューは語る。家族の幸せに繋がる、心の健康を保つために必要なこととは。この続きは、最新号『FQ JAPANvol.66 』にて全文掲載中。気になる方はぜひチェックしてみてほしい。
DATA
映画『The Son/息子』
TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー中
高名な政治家にも頼りにされる優秀な弁護士のピーターは再婚した妻のベスと生まれたばかりの子供と充実した日々を生きていた。そんな時前妻ケイトと同居している17歳の息子ニコラスから「父さんといたい」と懇願される。初めは戸惑っていたベスも同意し、ニコラスを加えた新生活が始まる。ところが、ニコラスは転校したはずの高校に登校していないことがわかり、父と息子は激しく言い争う。なぜ人生に向き合わないのか?父の問いに息子が出した答えとは――?
【監督・脚本・原作戯曲・政策】フロリアン・ゼレール『ファーザー』
【出演】ヒュー・ジャックマン、ローラ・ダーン、ヴァネッサ・カービー・ゼン・マクグラス、アンソニーホプキンズ
【配給】キノフィルムズ
©THE SON FILMS LIMITED CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED
PROFILE
ヒュー・ジャックマン(HUGH JACKMAN)
1968年生まれ、オーストラリア出身。2000年に映画『X-メン』の主役ウルヴァリン/ローガン役に抜擢、17年間にわたり、シリーズ全9作品に出演。その他『リアル・スティール』(2011)『レ・ミゼラブル』(2012)『グレイティスト・ショーマン』(2017)など。プライベートでは1996年、12歳年上の女優デボラ=リー・ファーネスと結婚。養子縁組による22歳の息子と17歳の娘がいる。
文/はせがわ いずみ
FQJAPAN VOL.66より一部転載