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『青春ごっこ』が夫婦関係を密にする【パートナーシップの新常識】

パパたちは自分たちの夫婦関係についてどう考えているのだろうか。FQ JAPAN編集長・林と作詞・作曲家の岡崎かな多さんを支えるパートナー澤田さん、パパインスタグラマーの奥野さん、3名の座談会を覗いていこう。

夫婦関係はもちろん、良好!

 今回のテーマは「夫婦関係」についてですが、ずばりお二人のご家庭の夫婦関係は良好だと思われますか?

澤田 夫婦関係をYES/NOで応えるなんて、最初からすごい質問ですね(笑)。もちろんYESです。良好の定義ってすごく難しいと思いますし、相互理解があっての夫婦関係だと思うので、一重に良好って言うことは難しいかなと思うのですが、なにか家族全体で良くなるという選択を常に出来ているなというところを踏まえて、夫婦関係は常に良好なのかなと思っています。

 なかなかNOって答えられないですよね。

澤田 子供が生まれて意識が変わる方はいらっしゃるじゃないですか。だけど、夫婦の育児に対する基準値が合わなくなってしまって、もやもやしている『隠れいいえ層』は結構いるのではないかと思いました。

 それはありそうですね。奥野さんはいかがですか?

奥野 付き合いが長いというのもあって、ある程度お互いを知っているのと、子供が生まれてもそんなに悪く変わっていないというか。そういった意味で良好といえるかなと思います。

 お二人とも良好ということですが、その理由は?

澤田 めちゃくちゃ夫婦で会話するので意思疎通がめちゃくちゃ出来ていると思います。もう、妻が抱えている悩みや解決してあげなくちゃいけないことは基本的に把握できている自信があります。子供が生まれるとやっぱり仕事と育児の両立とか、いろんなモノが誘発されると思うのですが、それを会話をしながら助け合う形に変化させていったというのはありますね。なので、パートナーの家事・育児に関しても、得意なことを得意な人がやれるべきタイミングでやれるようになったのかなと。

 ぶつかり合うこととかないんですか?

澤田 ありますけど、ぼくがすぐ折れちゃうんです。妻は徹底的に追求してくるタイプなんですが、それを「ありがたい」という気持ちで受け止めています。「成長」というと意識が高そうに聞こえますが、いままで出来ていなかった会話が出来るようになった!って嬉しくなっちゃうんですよね。

 会話の場を設けるのですか? それとも自然の流れで?

澤田 ネガティブな場合は妻から大体サインが出てるので「あ、聞かなくちゃだめだな」という感じで聞きますし、そこまでいってないものに関しては食事の時間などに自然と会話になるような感じです。

 なるほど、ぼくはそういう真剣な場を作るのが難しいと思っていて。真剣に話してくれていたことをテレビ見ながら聞いちゃってたりすると「ちゃんと聞いてるの?」とかツっこまれることもあって。そのサインを見つけて、話すシチュエーションを変えられるようになりたいですね。奥野さんは会話はどうしていますか?

奥野 うちは、育児方針は一致させるようにしていて、「これどう思う?」といった相談を、子供を寝かしつけた後に夫婦で少し話す時間は設けています。

 方針というと大きいですけど、少しぶつかりますよね。たとえば、ちょっと落としたものを食べさせるかどうかとか。習い事とか。

奥野 習い事に関してはやってあげたいことが多すぎて、何からやってあげればいいのだろうというところはあるのですが、奥さんが脳育アドバイザーみたいな資格を取っていてるので、発達・発育みたいなのは僕があれこれ言うよりも、奥さんがこういうのをやりたいっていったら素直に聞きますね。

いいことばかりじゃない
パパの抱えるママへの不満

 夫婦で主導権を取る場面を分けているんですね。そんななかで、不満とかありますか?

奥野 不満というより、言い方がきつくなっちゃうときがあるんですよね。「こんな言い方しなくてよくない?」みたいな。起こったことに対しては解決できるけど、言い方でケンカになるケースが多いです。

 ぼくも、原因になりそうってところだと親族や友人関係問題がありますね。バランス取っていかないと、「なんで私がいつも行かなきゃならないの」とか揉める原因になるかなと。自分たちの時間を作れてないときに、友達や家族を交えなければならない場面はかなり気を付けて対応しています。直してほしいというよりは、そういった感情を汲んで話していくのは、なかなか慣れないなと。

澤田 うちは、飲み会とか出かけるとその場に集中しちゃって連絡がないんですよ。飲み会が楽しすぎたら、夜中になっても帰ってこないし、LINEにもレスがないし、襲われたのか、事故にあったのか、新しい恋をしたのか、状況が分からない。出かけるのはいいけど、マメに返信してほしい。

 ぼくもやりがちです……

澤田 自由のなかにも責任はあります! 世のママたちもきっと思っているはずです。

夫婦の時間は
どうやってつくる?

 夫婦の時間や一人の時間はどういった形で確保していますか?

澤田 うちは子供が二人いるので、物理的に捻出するのって相当努力しないとできない。夫婦揃って在宅で仕事をしている日の合間や、夜に子供を寝かし付けた後とかに会話をします。意図的に作るというよりは日常にある時間を上手く使っていく感じですね。

 お子さんが1人の時と2人の時で全然違いそうですもんね。やっぱりぼくも時間を作るのだったら夜かなと思うんですが、最近よくやっちゃうのが、寝かしつけながら自分も寝ちゃうパターン。これを繰り返すと確かに話す時間ってないかも。うちは子供が1人なので、土日は半々でお互いにワンオペをシェア。お願いできるときは実家に預けて、定期的に自分の時間を確保できると思えると、多少気持ち的に楽になってくるかなと。夫婦では、マッサージを10分ずつ交代でやろうとか、言葉だけでなくコミュニケーションをとるのが大事だなと思ってます。

奥野 子供を保育園に預けられるときは二人でご飯に行くこともありますが、基本的に外出するときは子供も一緒です。家であれば子供が寝てからが二人の時間という感じですね。ジャンケン三回勝負で負けた方がコンビニにアイスを買いにいくゲームはやります。

澤田 あ、うちもです! 子供たちが寝たあとに近くのコンビニにパ○コを買いに行ったりしますよ。

 アイスを半分こするの青春感ありますね(笑)。では、夜のコンビニが夫婦円満の秘訣ということで!

知っておきたい夫婦のマンネリ対策
まずは問を投げかけて会話を生むことが大事。そのとき、喜怒哀楽に対して質問すると感情を理解できる。また共通の話題よりも合わない趣味を話題にすると、パートナーへの興味を持ち続けながら新しい発見も生まれる。

参加してくれた人

林憂平

FQJAPAN編集長。育休取得経験あり。育児両立のため在宅勤務メイン。1児のパパ。


澤田知之さん

フリーランスPR。妻は人気作詞・作曲家の岡嶋かな多さん。2児のパパ。


奥野侑悟さん

インスタグラマー。FQJAPAN主催のイクメンパパコンテストGP受賞者。2児のパパ。


文/FQJAPAN編集部

FQ JAPAN VOL.64(2022年秋号)より転載

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