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【父子旅体験談】クルマは“家族の青春”を共にするパートナー

コミュニケーションを深める絶好の空間であり、旅を楽しいものにしてくれるクルマ。そこでHONDAのデザイナーとして活躍しながら、父親としても奮闘されている矢口さんにお話を伺った。

旅行に行くなら、
ドライブ旅が楽しい!

「ちょうど9歳の娘と伊豆シャボテン動物公園に行ったばかりですよ!」。そう話す矢口さんはまさに父子旅によって親子の絆を感じたばかり。今回の旅は、今までとは一味違ったようで、色々感慨深いものがあったと続ける。

「初めて娘を助手席に乗せてみました。それだけのことなのにいつもより距離が近く感じられ、一緒に過ごせている実感がありましたね。何気ない会話だったり、景色の共有をしたり、同じ時間を過ごせるだけでもパパにとっては十分楽しめるのかなと」。楽しい時間、そして新鮮な体験は現地についてからも実感した。

「伊豆シャボテン動物公園の隣には大室山という絶景スポットがあるんです。スキー場にあるようなリフトで頂上まで登るんですが、娘は怖がって泣いてしまって……。なので、体をくっつけて寄せ合ううように一緒に乗ったんです。でも、帰りは写真を撮って降りてくる余裕が生まれていて、ほんのちょっとの間に成長していると感じましたね」。苦手なことに対して、自然と一歩踏み出せちゃうのもお出かけならでは。子供たちの何気ない姿に感動もひとしおだ。

クルマとともに、
家族の青春時代を謳歌


新型ステップワゴンでは、歴代モデルで築いてきた「家族のための大空間」を進化。自分の家のように過ごせる居心地の良さと、家族の成長に合わせた多彩な使い方ができるような空間を意図したという。ラインナップはシンプルな「AIR」とスタイリッシュな「SPADA」の2シリーズ。

幼い頃はアウトドア趣味の父親にあちこち連れられていたという矢口さん。子供の頃の体験やパパになってからの経験は、この春誕生した新型ステップワゴンにも活かされている。

「ステップワゴンのテーマは家族です。移動中も家族みんなが心地よさを感じる空間ならまた出かけたくなるはず。そんな想いが込められています」。新型ステップワゴンでは、多様化するライフスタイルに対応すべくブラッシュアップ。特に車内での過ごし方が変わっていく中で、同乗する人にとっての新しい価値を生み出した。

「『同時多幸家族』という考え方が開発のキーワードにありました。子供が大きくなれば、同じ空間にいてもスマホやゲームなど、別々のことをして過ごすシーンは多いはず。それぞれの気配を感じながら過ごすのは、これからの新しい家族のカタチだと考えています」。パパとしては少々寂しいが、小学生までの期間は家族がもっとも思い出を共有できる時期であり、いわば家族の青春。クルマは単なる移動手段ではなく、青春を謳歌するパートナーとして家族に寄り添い続けてくれるだろう。

PROFILE

HONDA デザイナー

矢口史浩さん

2008年、株式会社本田技術研究所に中途入社。3代目フィットや、コンセプトモデルHonda Urban EV Conceptなどのインテリアデザインプロジェクトリーダーを歴任。今回、新型ステップワゴンのインテリアデザインを担当した。


文:竹治昭宏
イラスト:アサミヤカオリ

FQ JAPAN VOL.63(2022年夏号)より転載

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