新米パパ必読!『父親の仕事と育児両立読本』で育休のリアルを学び、充実の家庭&職場へ
2021/09/01
夫婦の絆や仕事充実度がUPし、さらに子供への愛も増す、男性の育児休暇。しかし職場のフォローや復職など、妊娠・出産・子育て前に不安は尽きない。そこで先輩パパの体験談を聞けるのが、厚労省が発行する『父親の仕事と育児両立読本』だ。
厚生労働省が語る、育児休暇について
今回は、育児休暇について厚生労働省の担当者にお話をうかがった。ベースは厚生労働省が発行している『父親の仕事と育児両立読本』にある。新米パパに読んでほしいというこの本に、どのようなことが書いてあるのだろうか。
“子供への愛が増した”と
育休への感想を語るパパも
『父親の仕事と育児両立読本』は、イクメンプロジェクトの一環として、制作・発行している媒体です。育児休業の取り方から妊娠・出産・子育てにまつわる基礎知識、仕事と育児を両立させるためのヒントまで、幅広い内容が収録されており、ガイドブックを読んだパパたちからは「とても参考になった」との感想をいただいています。
また、『父親の仕事と育児両立読本』には、先輩パパたちによる体験談も紹介しています。育児休業取得前に準備した内容や職場の同僚たちへのフォローの仕方、取得後のライフスタイルの変化など、具体的な内容が詰まっています。
例えば、第2子の誕生後、約2ヶ月間の育児休業を取得したFさん。育児休業中の収入や復職後の業務に対して懸念を感じたことから、会社に顔を出して職場の状況を把握するような形を取ったそうです。取得の時期にも配慮し、職場における繁忙期が過ぎてから育児休業に入られました。結果、育児休業取得に伴う不安や同僚たちへの負担も、軽減されたそうです。
いっぽうでプライベートは、「子供と過ごす時間が増えたことで、子供をより愛おしく感じるようになり、家族との時間をさらに重視するようになりました」との感想をお話しされています。また、業務に復帰した後も、在宅勤務の日数を増やすなど、家族との時間を増やす工夫を続けているそうです。
こうしたリアルな体験談は、これからパパになる男性にとって役に立つものであり、励みにもなるはずです。
パパの育休をきっかけに
男女が能力発揮できる社会を
育児休業の取得には様々なメリットがあります。
まず挙げられるのは、夫婦の絆が強くなり、夫婦ともにしっかりと仕事に取り組めるようになるというメリットです。育児休業を取得することで、育児の喜びをより感じられるばかりか、子供の成長をママと2人で見守ることができます。また、この期間に夫婦で家事と育児を協力して行うスタイルを確立しておけば、復職もスムーズにできるでしょう。
さらに、職場や社会における環境の好転も、パパの育児休業取得に伴うメリットです。パパが積極的に取得することで、職場におけるカバー体制の構築が進み、誰もが休暇を取りやすい環境がつくられます。プライベートとキャリアの両方を大切にできる環境は、男女ともに能力を発揮できる社会にもつながるでしょう。
しかし、日本における男性の家事、育児への参加状況は、世界的に見ても低い水準となっています。こうした現状を変えるため、今後もイクメンプロジェクトを通じ、パパが育児と仕事を両立するうえで役立つ情報などを発信していきます。
育児休業への関心、あるいは不安のある方は、ぜひ『父親の仕事と育児両立読本』や、読本のサマリーである『イクメンのススメ』のご一読を。双方の最新版は、webサイト「イクメンプロジェクト」からダウンロードできます。
DATA
(左)ミニリーフレット「イクメンのススメ」
(右)父親の仕事と育児両立読本
文:緒方佳子
FQ JAPAN VOL.59(2021年夏号)より転載